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長野日報社

「ララオカヤ」廃止、取り壊しへ 岡谷市方針

岡谷市が施設廃止の方針を示した「ララオカヤ」

 JR岡谷駅前の再開発ビル「ララオカヤ」の在り方について検討してきた長野県岡谷市は、17日に開いた市議会全員協議会で、市が土地と建物の全権利を取得した上で施設を廃止、取り壊す方針を示した。当初はマンションを併設した複合ビルに建て直す構想もあったが、大規模改修による施設の長寿命化は投資に見合う効果が期待できず、施設の年間維持費も高額であることから廃止を決断。市の方針については権利者で組織する管理組合の総会でも合意を得たといい、今後、廃止に向けた具体的な取り組みに着手する。

 ララオカヤは市が市街地再開発事業で約47億円を掛けて整備し、1984年にオープンした。当初は多くの客でにぎわったが、その後キーテナントが相次ぎ撤退。市は2007年度までに権利の約9割を1億8000万円余で取得し、市街地再開発事業による再整備に向けた検討も行ったが、経済情勢の変化や採算性の課題などから事業化は見送られてきた。

 施設は市を含む27人の権利者が区分所有し、管理組合を組織している。市は老朽化により現状の建物では継続使用が難しい一方、大規模な投資に見合う整備効果が期待できない点や年間の維持管理費が約6000万円と高額なことなどを考慮し、「施設廃止を行うことが妥当」と判断。昨年5月の管理組合の総会で市側の方針を示し、その後、理事会での議論や権利者へのヒアリングなどを行ってきた。

 今年5月の総会では今後建物の改修を行わないことと、解体工事に活用できる「公共施設等適正管理推進事業債」の期限である2021年度の施設廃止に向けた取り組みに着手することを提案。9月の臨時総会で全組合員の同意が得られたという。

 廃止、取り壊しの方針について、議員からは「岡谷駅前は南側の事業も頓挫している。全く施設がない状態になるのは大きな変化」と影響を懸念する声も。今井竜五市長は「現時点では建物の廃止を行い、取り壊しを行える状況を目指して進めたい」と理解を求め、跡地利用については「市の玄関口としての機能を持つ大変重要な土地。複雑な権利関係などが整理され、廃止や更地のめどが立ったら、新たなスタートに向けたまちづくりを検討していきたい」とした。

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