萬町組が城郭灯籠2基を並べ、太鼓のそろい打ちを披露した後、見物客も加わり祭りのムードは最高潮に(能代市役所駐車場で)
能代の七夕ウイークの最後を飾る伝統の「役七夕」は6日、能代市中心部で運行された。今年の当番を務める萬町組の城郭灯籠2基が道中ばやしや若衆の威勢のいい掛け声を響かせながら練り歩いた。
役七夕は、能代市中心部の五町組(萬町組、清助町組、柳若組、大町組、上町組)による輪番制で運行され、それぞれの町組に5年に1度出番が回って来る。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で令和2年の運行が中止された。これに伴い当番が1年繰り延べられたため、萬町組の運行は平成30年以来6年ぶりとなった。
萬町組は親丁・萬若、枝丁の中若、上川若、幸若、羽立若の5若で構成。昭和43年まで各若の灯籠5基を運行していたが、48年以降は萬若以外の4若が運行人員の確保の難しさなどから合同若を出すようになり、萬若と合同若の2基による運行が続いている。今夏も城郭灯籠2基を用意し、運行を取り仕切る「大丁」は萬若が担っている。
6日は午後3時30分ごろに2基の城郭灯籠が同市万町地内に開設した萬若会所を出発し、道中ばやしと威勢のいい掛け声を響かせながら東進。合同若を構成する各若の会所を巡り、萬若会所に戻った後、4時30分ごろに市内運行に繰り出した。市役所や能代郵便局を経由して畠町通りをJR能代駅方向に進み、大休止後に市役所に向かった。
最後は市役所駐車場に並べた2基の灯籠の前で、太鼓のそろい打ちを迫力たっぷりに披露。さくら庭には大勢の住民が見物に訪れ、盛り上がりは最高潮に達した。
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