新城市の設楽原歴史資料館と長篠城址史跡保存館は、夏休み中の子ども向けの企画展を開いている。今春採用された職員の的場悠希さんが、来館者に想像力を引き出してもらおうと展示物を観察し、描いてもらうイベントを企画した。
100丁の火縄銃超並ぶ 設楽原歴史資料館

来館者が描いた火縄銃のイラストを紹介する的場さん=新城市設楽原歴史資料館で
歴史資料館では火縄銃を描いてもらう。館内では1575年の「長篠・設楽原の戦い」を紹介しており、合戦の中で銃の果たした役割や歴史を説明している。形や装飾が異なった100丁以上の火縄銃を展示し、観察して違いを知ってもらう。絵画は8月31日まで募集し、9月30日まで館内に展示する。

館内で展示されている火縄銃
刀の「つば」に注目 長篠城址史跡保存館
史跡保存館では日本刀の「つば」にスポットを当て、中にデザインされた生物を紹介する。トンボ、ヤマザクラなど4種類のつばを展示し、隣には標本を置いて解説する。つばを立ち止まってじっくり観察してから見てもらうため、標本はカーテンで隠している。9月2日まで。観覧後には思い思いのつばをデザインした絵も描いてもらい、展示している。

展示中の刀のつば。標本で解説するコーナーにはカーテンがかけられた=新城市長篠城址史跡保存館で
的場さんは生物学を専攻して奈良県の大学院で研究した。ボランティアで大阪市や静岡市内の科学館で植物や魚の観察イベントを手伝った経験がある。「展示物を覚えてもらうために見て描いて記憶してもらいたい。想像力を高める期待もあります」と説明する。
両館の入場料は共通券で小中学生150円。高校生以上440円。

来館者が描いたつばのイラスト
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