全日本花いっぱい田辺大会 植樹や記念モニュメントをお披露目

「花いっぱい田辺大会」の記念モニュメントを撮影する来場者=26日、和歌山県田辺市の新庄総合公園で
「第61回全日本花いっぱい田辺大会」(実行委員会と全日本花いっぱい連盟主催)が25、26日、田辺市たきない町の新庄総合公園を主会場にあった。「花を通じ社会を美しく、心を豊かにする」という花いっぱい運動の思いを未来へつなげようと、26日には記念植樹や記念モニュメントのお披露目をした。
クマノザクラを植樹し、記念モニュメントを設置したのは、公園内に新たに造成した円形花壇。大会後も花いっぱい運動の理念を実践し、市民が参画できる「レガシーエリア」となっている。
記念植樹では、実行委会長の真砂充敏市長や岸本周平知事、県花を愛する県民の集い会長の二階敏博衆院議員らが、スコップで土を入れた。クマノザクラは2018年に国内の野生の桜として約100年ぶりの新種と発表された。紀伊半島南部を中心に分布していることから記念樹に選んだ。
記念モニュメントは、花とみどりの妖精が「花いっぱい運動」を未来へつなぐ姿をイメージしている。チェーンソーアート元世界大会チャンピオンの城所ケイジさん(田辺市龍神村柳瀬)が、樹齢約200年の紀州杉を彫って制作した。
除幕して高さ3メートル、直径1メートルの像が姿を現すと、歓声が上がり、記念撮影をする人が続々と花壇の周りに集まった。
25日から2日間の大会中、JR紀伊田辺駅や市街地、主要幹線道路沿いには色とりどりの春の花で飾ったプランターが並んだ。NPO「花つぼみ」を中心に、市内各地の団体や小中学校、市民が育てたもので、雨のまちを鮮やかに彩った。
紀南文化会館(同市新屋敷町)であった記念式典で、真砂市長は市民の活動をたたえるとともに「大会を機に、花を育て、心を育む花いっぱい運動の輪が未来に向かってさらに大きく広がるよう取り組む」と語った。
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