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はしご車 最後の雄姿 阿寒湖温泉で引退イベント【釧路市】

 釧路市西消防署阿寒湖温泉支署で24日、32年に渡って地域の安全を守ってきたはしご車の引退イベントが行われた。全国的に見ても珍しい重機ベースのはしご車で、同支署によると「同種の車両としては日本最古」。最後の雄姿を一目見ようと、地元住民や車両マニアなど約170人が駆け付け、湖畔の守人の勇退に花を添えた。

 本車両は全長9・9㍍、総重量19㌧で、同支署に1991年11月に配備された。地上から35㍍の高さまではしごを伸ばすことができ、96年に阿寒湖温泉街で起きたホテル火災に出動した際には、高層階から逃げ遅れた宿泊客9人を救出した。実際の出動は1件のみだったが、地元幼稚園の消防見学で定期的に公開するなど、長く住民に親しまれてきた。配備から年数がたち更新時期を迎えたことから、今月末で引退することが決まり、消防車両としては異例の「お別れ会」が開かれた。

 この日は氷点下8度と冷え込んだにもかかわらず、地元住民に加え札幌から訪れた車両マニアなど多くの来場者でにぎわった。開会に当たり西消防署の高杉浩署長は「隊員の丁寧な手入れで、大きな故障もなく無事任務を果たした。長く地域を守ったはしご車に、32年間ありがとうと、声を掛けてあげて」とあいさつ。会場では本車両の活躍を伝えるパネル展や、本車両と入れ替わりに新たに配置される屈折はしご車の初お披露目も実施。新旧はしご車の前で記念撮影する家族連れも多く見られた。

 阿寒湖温泉街の入浴券やペア宿泊券などが当たる抽選会も行われ、特賞としてはしご車ラスト搭乗券も用意された。特賞を獲得し、親子で地上30㍍の眺めを楽しんだ、阿寒町の自営業、鈴木真悟さん(40)は「雄大な景色で、背の高いホテルも見下ろすことができた。働く車が好きな息子のために来てみたが、活躍したはしご車の最後を見送ることができて良かった」。息子の琉維君(2)も「楽しかった」と話していた。

 同支署の工藤隆義支署長は「先輩たちから受け継ぎ、大切に使ってきた車両を、たくさんの人に見てもらえてうれしい。これからは新しいはしご車で、地域の安全を守っていきたい」と、慣れ親しんだはしご車との別れを惜しんだ。

はしご車搭乗体験で、来場者を地上30㍍まで運んだ

引退するはしご車と記念撮影する来場者

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