安室流協和会の創立75周年を記念した公演が盛大に開かれた＝24日夕、石垣市民会館大ホール

　八重山古典音楽安室流協和会（宮良長克会長）の創立75周年記念公演が24日夕、石垣市民会館大ホールで開かれた。同会から総勢80人が出演し、会の足跡をたどるとともに、三線、琴、笛、太鼓による斉唱や独唱などを通して会のさらなる発展を誓った。

　公演は会員全員による「鷲ぬ鳥節」と「目出度節」で幕開け。「上原ぬ島節（でんさ節）」「與那覇節」「真山節」などと続き、第一部は「真栄里節」と「種子取節」を全員で斉唱して締めくくった。

　第二部は「下原節」「くいぬぱな節」「繁昌節」「崎枝節」などを披露、第三部は「やいま唄ぬかずかず」と題して「かたみ節」「古見ぬ浦節」「黒島節」など島々の唄を豊かに歌い上げた。

　宮良会長は「これからも先達の文化遺産である八重山古典音楽の継承保存に努め、より一層、協和会の発展に向け取り組んでいく」とあいさつした。

　協和会は、戦後間もない1949年に漢那長助氏を初代会長として安室流音楽会を設立し、指導育成と普及発展に尽力。現在は石垣島に本部を置き、小浜島、西表島、那覇に各支部、東京や大阪をはじめ本土にも会員を擁する。