大粒食感で甘み/人気の中標津産納豆

中標津町産大豆を使用した納豆「中標津ユキホマレ大豆大粒納豆」が静かなブームを呼んでいる。昨年からAコープ中標津店あるるで販売しており、入荷してすぐに売り切れるほど町民からは大人気。原料の大豆を栽培する、希望農場の佐々木大輔さん(47)は「地元産食材で彩られた食卓を作るのが夢」と目を輝かせる。
佐々木さんが栽培しているのは「ユキホマレ」と呼ばれる品種で、国産大豆の中でも特に甘みが強く、大粒なのが特徴だ。
希望農場では酪農の他にも小麦や大麦、小豆なども栽培しており〝中標津産食材〟の普及に尽力している。大豆の栽培は2015年から開始。当初は他の品種も扱っていたが、今年から作付面積を2㌶から6㌶に増やし、同品種一本に絞った。佐々木さんは「酪農が中心の中標津町で、一つの畑作モデルになれば」と語る。
大粒独特の食感と確かな甘みに目を付けた、中標津町農協購買部長の長渕豊さん(56)は「納豆として販売できないか」と考え、複数社に試供品の作成を依頼。このうち、札幌のマルカワ食品のサンプルが甘みを強く感じられ、納豆に欠かせない粘りが強いものだった。試供品完成後、同社の社長直々に「なぜこの大豆はこんなに甘いのか」と問い合わせがあったという。
その後、同社と同農協で共同開発を進め、タレには鮭ぶしを使用するなど地域色を強める工夫も行っている。長渕さんは「全国展開になる可能性を秘めた商品」と力を込める。
原料を提供する佐々木さんは「納豆としての出来栄えは大満足。他の納豆と食べ比べもしてほしい」と自信をのぞかせる。Aコープあるるへの次回入荷は1日。3個入り1パック108円(税込み)で販売している。また、町内のラーメン店「あら陣」では、中標津納豆を使った期間限定メニュー「納豆まぜそば」(税込み880円)を同日から販売する。
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