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鳥海山・飛島ジオパーク 再認定向け見どころ「ジオサイト」視察

 「鳥海山・飛島ジオパーク」の再認定に向けた現地調査が9日まで3日間、酒田、遊佐両市町はじめ鳥海山を取り巻く山形、秋田両県の4市町で行われた。日本ジオパーク委員会(JGC)から派遣された調査員2人がジオパークの見どころ「ジオサイト」を視察した他、関係者からの聞き取り調査も実施。今回の現地調査を踏まえ、再認定の可否は来年2月に発表される。

 酒田と遊佐、秋田県にかほ、由利本荘の4市町による鳥海山・飛島ジオパークは2016年秋、JGCの認定を受けた。同ジオパーク推進協議会(事務局・にかほ市)と4市町は「日本海と大地をめぐる水と命の循環」をテーマに、水と命の循環を観察することができる貴重な自然環境を形成する、この地域の豊かな自然・文化を次世代につなぐことを目的に、これまでさまざまな活動を展開してきた。

 認定を継続するには4年ごとにJGCによる再審査を受ける必要がある。今回調査員として訪れたのはJGC委員の山口勝さん、豊田徹士さんの2人。初日は九十九島(にかほ市)を視察した後、遊佐町に移動し大平展望台から一帯の地形を確認した。

 2日目は、午前8時から同町直世の箕輪鮭漁業生産組合(佐藤仁代表理事組合長)で本県随一の清流・牛渡川を遡上(そじょう)するサケの捕獲を見学した後、鳥海山・飛島ジオパークガイドの会の畠中裕之さん(53)=同町吹浦=の案内で、いずれもジオサイトとなっている牛渡川と丸池様、海底湧水が目を引く釜磯海岸、鳥海山大物忌神社吹浦口之宮を回った。

 このうち4年前の認定審査の際、保全の在り方を指摘された丸池様では、付近の景観に配慮しながら町が設置した「立ち入り禁止ロープ」を確認。畠中さんは「秋に認定を受け、翌年春に設置した。以前は夏の暑い日にアオミドロの発生が見られたが、畔まで近づけなくなったことからここ数年はなくなった」と紹介した。2人はまた、丸池様を見下ろす小高い箇所に建つ、岩をご神体とした「古四王神社」に興味を示し、時間をかけて調査していた。

 9日午前には酒田市役所で4市町の首長と意見交換。現地調査を終えた山口さんは「4年間、地域が一丸となって活発に活動していると思った。先人が残した風景が残っており、ジオパークを通した地域づくりをしっかりとしている」、豊田さんは「真摯(しんし)にその発信について取り組んでいるという印象。ガイドの質が高く、仲よく話せたのが本当に良かった」と話した。

畠中さん(左)のガイドで丸池様を視察する山口さん(中央)と豊田さん=8日午前8時半ごろ

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