昨年の映画ベストテン発表

ランキングを発表していく若杉さん(左)=松葉町の蕎麦匠「まつや」で
映画同好サークル「とよはしシネマトーク倶楽部」が毎年恒例の年間映画ベストテン発表会を豊橋市松葉町の蕎麦匠「まつや」で開き、参加した会員らが発表される作品の順位に一喜一憂した。 設立21周年を迎えるサークルで、豊橋市をはじめ、名古屋や浜松のほか、大阪在住の会員も駆けつけた。会員が昨年、映画館で鑑賞した映画の中から各自ベストテンを決め、その総合結果を集計。映画DVDなど借りるときなどに参考にして欲しいと、ベストテンを発表している。 2017(平成29)年の外国映画では、主演のケイシー・アフレックが主要映画賞を総なめするなど話題になったヒューマン・ドラマ「マンチェスター・バイ・ザ・シー」が、日本映画では是枝裕和監督と福山雅治の法廷心理劇「3度目の殺人」がそれぞれ1位に輝いた。「ラ・ラ・ランド」や「ダンケルク」などメジャーな作品も順当にランクインしたが、豊橋未公開の映画4作品も含まれているという。 年間約70本の洋画を見るという豊橋市内に住む50代の男性会員は、自分の選んだ映画から7作品がランクインして「質の高い映画が選ばれ、納得のいくランキングだ」と満足そうに話した。 サークル主宰の若杉彰さんは、今年のランキングについて「大型映画館などで、これまで上映される機会が少なかった単館系の作品の上演機会が増えている。そういったことが今年のランキングに顕著に表れている」と分析。 アジア系のマニアックな映画が好きという湖西市の50代主婦の会員は、自分の選んだ映画が少ししかランクインせず残念そうだったが、「同じ趣味を持ついろいろな人たちと映画の話で盛り上がれて楽しい集まりだ」と話した。サークルがきっかけでメジャーな映画も見るようになったという。 若杉さんは「豊橋近郊には大型映画館が多くあり、映画を見る環境は十分に整備されているのに、あまり知られていなく、もったいない」と話し、音響やスクリーンの迫力、一体感など映画館で見る映画の魅力を語った。
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