明和大津波の犠牲者追悼 新型コロナ影響、列席を限定

「明和大津波遭難者慰霊祭」で津波の犠牲者に祈りをささげる列席者=24日午後、明和大津波遭難者慰霊之塔
1771年(明和8年)4月24日に先島諸島を襲った明和大津波の犠牲者を追悼する「明和大津波遭難者慰霊祭」(石垣市主催)が24日午後、市内宮良の明和大津波遭難者慰霊之塔で行われた。ことしは新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、列席を限定して開催。中山義隆市長や西大舛髙旬竹富町長、被害が大きかった地域の公民館長など約20人が、遭難者らの御霊に祈りをささげ、防災の誓いを新たにした。 午後3時、追悼の防災無線サイレンが市内に鳴り響き、参列者は1分間の黙とうをささげたのち、中山市長が塔に献花。式辞で「世界各地で自然災害は依然やまず、私たち人間の無力さを痛感せずにはいられない。このような時代だからこそ、過去の教訓からしっかり学び、一人一人が防災減災の意識を高く持ち、常日頃の備えを整えることが重要」と市民へ災害時の備えの再確認を呼び掛けた。 関係者らが一人一人花と祈りをささげ、慰霊祭は約15分で終了した。 明和大津波は1771年(明和8年)4月24日午前8時ごろ、石垣島南東沖で発生した地震によって起きたとされる。八重山地域は津波によって9313人が死亡および行方不明となり、その後も飢餓や伝染病が続くなど甚大な損害を被った。 塔の周辺には、八重山ライオンズクラブとボーイスカウト石垣第1団がこの日のために植えたテッポウユリやラベンダーが咲き、清らかな慰霊の空間を形作った。
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