全国郷土紙連合

全国11新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

荘内日報社

「スクールソーシャルワーカー」を育成

問題を抱える児童生徒の環境改善を目指すスクールソーシャルワーカー養成の教育課程について会見する公益大の伊藤教授(左)と武田教授

 東北公益文科大(吉村昇学長)は、いじめや不登校、虐待といった児童生徒を取り巻く環境に総合的に対応し支援する「スクール(学校)ソーシャルワーク(SSW)」教育課程を新たに大学院修士課程に設置する。大学院で同課程の設置は全国初。本格的な開講は今年秋を予定。社会人選抜も行っている同大では「スクールソーシャルワーカーの認知度を高めながら、各自治体への配置を求めるなど活躍の場を広げ、地域の児童生徒の環境改善につなげたい」としている。

 SSWは、学校だけでは解決できないいじめや虐待、不登校といった児童生徒が抱える問題を教職員や関係機関と連携し解決策を探る。臨床心理士や精神科医らによる「スクールカウンセラー」が子どもの心のケアに対応するのに対し、社会福祉の専門職として児童生徒の個別の問題ではなく、取り巻く人間関係や生活環境といった「関係性の問題」として捉えて解決策にアプローチする。国家資格ではなく、民間の一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟が認定する。

 同大では、武田真理子教授が中心になって昨年9月にSSW教育課程の開設を申請、今年1月に認定された。東北では東北福祉大の1カ所を含め全国の四年制大学や専門学校の計30大学・学校で設置されているが、大学院では初。同大では修士課程に設置することでより現場での即戦力となる人材を育成する狙い。

 公益学修士課程の中の「地域共創・ソーシャルワーク研究領域」にSSW論、同実習などを新設。2年課程の中でSSW科目の履修と修士論文の作成によって登録資格を得る。受講資格は社会福祉士か精神保健福祉士の有資格者か、在学中で両資格の取得見込み者。新年度の大学院入試の出願締め切りは16日(金)。

 9日に鶴岡市の同大鶴岡キャンパスで記者会見した大学院公益学研究科長の伊藤眞知子教授と武田教授は「本県で本年度に採用しているSSWは9人。庄内でも独自に採用している自治体もあるが、各市町村教育委員会にも声掛けして勉強会なども重ねながらSSWの認知度を高め、現場で活躍できる人材を育成し地域の子どもたちの環境に役立てたい」と話した。

 問い合わせは公益大大学院事務室=電0235(29)0555=へ。

関連記事

紀伊民報社

手作り防災マップ制作 白浜第一小五年生

 和歌山県白浜町の白浜第一小学校5年生22人は、学校周辺や通学路を歩き、危険な箇所や安全な場所をまとめた防災デジタルマップを作った。  楽しみながら子どもの防災・防犯の安全意識向上につなげよう...

苫小牧総経高 生徒開発パンなど3品試食 商品化目指す

苫小牧総合経済高校流通経済科の3年生33人が開発を進める新商品12品のうち3品を、菓子・パン製造販売三星(苫小牧市糸井)が試作し11日、同校で試食会を開いた。生徒から改良点などの意見を聞き、11月...

荘内日報社

被爆体験者鶴岡市・洋画家 三浦さん「こんなうれしいことない」 被団協 ノーベ..

 ノルウェーのノーベル賞委員会は11日、日本全国の被爆者でつくる「日本原水爆被害者団体協議会」(被団協、東京)の2024年ノーベル平和賞受賞を発表した。被爆者の証言を世界に訴え、核兵器のない世界の実現に...

宇部日報社

1日署長にアルパカのソニア 園児らと詐欺被害防止など呼び掛け【宇部】

 全国地域安全運動(11~20日)に合わせ、宇部警察署(大浴信正署長)は12日、ときわ動物園(多々良成紀園長)で飼育するアルパカの雌ソニア(7歳)を一日署長に任命した。委嘱状交付式には近くの大...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク