上ノ郷城跡を花見の名所に
シダレザクラの苗木に土をかぶせる児童ら=蒲郡市神ノ郷町で
蒲郡市神ノ郷町にある戦国時代の城跡「上ノ郷城跡」で、記念植樹式が行われた。園児からお年寄りまで地元住民ら150人が参加し、シダレザクラなど3本を植樹。住民らでつくる保存研究会の足立泰敏会長は「花見の名所となって多くの人たちに知ってもらえれば」と話した。 上ノ郷城は戦国時代の西郡(蒲郡市)に今川氏に属する鵜殿氏が居城した。1562(永禄5)年に徳川家康方陣営の忍者が火を放って落城したと鵜殿由緒書で記される。その後、徳川方の久松氏が入ったとされる。徳川家康が三河の地で勢力を拡大させたゆかりの城として歴史愛好家たちの注目を集める。城跡は市指定史跡となっている。 植樹は城跡の保存活用として花見の名所にしようと企画。456年前の2月4日に落城し、当時の城主・鵜殿長照公のめい福を祈ろうと時期を合わせた。 本丸跡には高さ4メートルのシダレザクラ2本を足立会長や地元の子どもらで土をかぶせた。東郭(くるわ)跡には京都・醍醐寺のシダレザクラを培養した「太閤千代枝垂桜」を植えた。 式で地元の蒲郡西部小学校児童らが「戦乱のない平和への願い、鵜殿家やこの地域の繁栄を願った長照公の願いをしっかり受け止め、未来に引き継いでいく」と宣言文を読み上げた。
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