好天に恵まれた大型連休中盤の2、3日、紀南各地ではさまざまなイベントがあり、多くの来場者でにぎわった。
珍レースに歓声 イノブタダービー
「競豚場」を走るかわいらしいイノブタ6匹(3日、すさみ町周参見で)
和歌山県すさみ町周参見の海水浴場では3日、パロディー国家「イノブータン王国」の建国祭(実行委員会主催)があり、名物レース「イノブタダービー」が来場者を楽しませた。
イノシシとブタの交配種であるイノブタが同町発祥であることをPRしようと1981年から始め、名物イベントになっている。
この日、レースに出場したのは「イチロー」「ヘイセイ」「レイワ」「マンペイ」「ソシナ」「ナオミ」と話題の人や元号にちなんで名付けられた生後3カ月のイノブタ6匹。砂浜に1周100メートルの「競豚場」が設けられ、買い物などでもらえるチケット「豚券」を手にした観客らが見守る中、競走を繰り広げた。
午前中の第1レースでは、スタートしても団子状態になってなかなか進まず、観客から笑いが起こった。子どもたちに追い立てられてじわじわと進み、ゴール手前で抜け出した「ヘイセイ」がトップでゴール。2着は「ソシナ」だった。
1、2着を予想する連勝複式で、見事に当てた紀美野町の男性(57)は「初めて来て挑戦。ギャンブルには向いていないと思っているが、今日はラッキーだった」と喜んだ。
曲技飛行にくぎ付け 白良浜でエアショー
白良浜の上空で繰り広げられたエアショー(2日、白浜町で)
和歌山県白浜町の白良浜では2日、南紀白浜エアショー(実行委員会主催)があった。「レッドブル・エアレース」で日本人初の年間総合優勝者・室屋義秀さん(46)がプロペラ機を操縦し、曲技飛行を披露した。
前日までの悪天候から一転、絶好の行楽日和となり、白良浜には多くの見物客が来場。室屋さんの飛行機にくぎ付けになった。室屋さんによる白良浜上空での曲技飛行は3年連続になる。
プロペラ機は南側から白良浜上空に登場。円を描くように飛んだほか、機体上部を下にして飛んだり、きりもみで急降下したりもした。海面近くまで高度を下げた飛行も何度かあり、来場者は約15分間の芸当に拍手を送った。
兵庫県尼崎市、小学3年生の前田航汰君(8)は「機体を横にして飛んでいたのがすごかった」と喜んだ。大阪市、公務員岩本津さん(51)は「飛行の様子をずっと動画で撮影していたが、スマホ越しでもそのすごさがよく分かった」と話した。
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