滑稽（こっけい）な「芋掘り狂言」（ンープリ）が場内を爆笑に包んだ竹富島の「結願祭」（キツガン）＝18日午後、清明御嶽

　【竹富】１年間の願いが成就したことに感謝をささげる竹富島の「結願祭」（キツガン）が17、18日の両日、島内の各御嶽で厳粛に執り行われ、18日午後は清明御嶽（マイノオン）で奉納芸能が行われ、地域住民や見物に訪れた観光客らでにぎわった。

　17日は、神司が３カ所の御嶽で夜通し願いをささげ、18日午後の奉納芸能では、４人の老人が登場する「始番狂言」（シバン）で始まり、多彩な踊りが奉納されたほか、芋を収穫する男女の滑稽（こっけい）なやりとりが笑いを誘う「芋掘り狂言（ンープリ）」では、「アムロナミエ」という名前の縁起芋も飛び出し、場内を沸かせた。

　冒頭で、竹富公民館の上勢頭篤館長は「１年の願いが成就したことを島の神々に感謝し、芸能が盛大に奉納できるように願う」とあいさつした。 　竹富島の結願祭は1875（明治８）年から始まったと伝えられている。