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「三河国府跡」国史跡指定へ

 豊川市白鳥町の「三河国府(こくふ)跡」が国史跡に指定されることになった。国の文化審議会が20日、文部科学相に史跡名勝天然記念物の指定について答申した。来春に正式指定される。

 国府は飛鳥時代から平安時代にかけて各地に設置された。現在の県庁のような存在で全国に68カ所あったという。三河国府跡は、現在の東西三河の拠点だったとされる。西古瀬川と音羽川によって形成された「白鳥台地」の先端近くにあった。

 豊川市では1991~2021年に計18回調査した。柱の跡、建物の周囲に設けられた排水施設「石組雨落溝」などの場所を調べ、正殿、後殿、東脇殿、西脇殿の主要建物の位置や大きさを特定した。

 また数多くの出土品が見つかっている。高位の役人が使ったと思われる「蹄脚円面硯(ていきゃくえんめんけん)」をはじめ、緑釉陶器製の「陶印」、塩の製造に使った煮炊き用の「製塩土器」など。

 三河国府は、平城京や平安京のように主要建物の周囲に街区が広がっていたとされる。指定面積は主要建物があった場所のみで、1万885平方㍍になる。

 ここの国府は飛鳥時代からあったというが、調査で判明したのは9世紀初頭から10世紀中頃までの平安時代初期に使われていた建物。それ以前の建物も周囲にあったと推測されるが、調査できていない。

 国府の中で20番目の指定となる。また国分寺、国分尼寺との「3点セット」がすべて史跡として指定されるのは全国7番目。

 市は、律令国家の地方支配の拠点となる国府の実態と変遷、さらに古代の地方支配の実態を知るうえで重要な遺構とし、指定を機に国府跡に公園を整備する計画を立てている。指定エリアには民家もあり、今後、土地を購入して徐々に整備していくという。

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