秋篠宮さま来市、常盤公園のハクチョウ施設視察【宇部】

日本動物園水族館協会の総会に出席
秋篠宮さまは23日、宇部市を訪問し、総裁を務める日本動物園水族館協会の総会に出席された。24日まで滞在予定で、この日はANAクラウンプラザホテル宇部での総会後、地方情勢視察のため常盤公園を訪問。篠﨑圭二市長や同園職員の案内で、宇部のシンボルであるハクチョウをご覧になった。
同協会は動物園水族館事業の発展振興を通じて文化の発展と科学技術の振興に寄与することを目的に、野生生物の保全、研究、教育活動などに取り組んでいる。現在、全国の141施設が加盟しており、総会には加盟園長・館長ら131人が出席。宇部市での総会開催は初となる。
コロナ禍以降、4年ぶりとなる完全対面形式での開催。秋篠宮さまは、ときわ動物園の生息環境展示の特徴などにも触れながら「近年、動物園ならびに水族館においては、生息域外、域内の保全活動や動物の福祉が重要な課題として求められている。今年度の総会のテーマであり、世界の潮流でもある脱炭素の実現に向けて、今まで以上に議論を重ねて取り組んでいただければ」とお言葉を述べられた。
総会後は常盤公園に移動し、白鳥湖を視察。常盤動物園協会動植物管理監の白須道徳さんが案内役を務め、湖そばの飼育施設前で、宇部市にハクチョウがやってきた経緯、鳥インフルエンザの流行による全羽処分から飼育再開までの歴史などを解説した。自身も鳥類の研究をされている秋篠宮さまは、狭い施設内での繁殖の取り組みの紹介に「大変でしょうね」などと応えながら、熱心に耳を傾けられていた。
皇室と常盤湖のハクチョウとの間には、1966年に皇居外苑保存協会にコブハクチョウ4羽を譲渡したというゆかりもある。篠﨑市長は「園内の彫刻の話なども興味深く聞かれ、帰り際には飼育施設そばにある白鳥慰霊碑に手を合わせてくださった。感謝申し上げたい」と話した。
24日はときわ動物園を視察し、その後、東京へ戻られる。
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