スポーツに農林業組み込み白熱 長野県伊那市で「ノーリンピック」プレ大会

林業作業の要素を組み入れた競技「林業ぎゅぎゅっとレース」に出場し、丸太を輪切りにする選手たち=伊那市長谷中尾
農業や林業で行う各種作業を競技に組み込んだスポーツ大会「ノーリンピック2023」(実行委員会主催、長野県伊那市共催)が21日、伊那市長谷中尾の中尾座であった。市内外から参加した約80人が、植林や間伐、丸太運搬の要素を盛り込んだ「林業ぎゅぎゅっとレース」と、うるち米を食べ比べる「利き米グランプリ」の2種目を楽しみながら農林業への理解を深めた。
ノーリンピックは昨年8月、市内で開いた農林資源を活用して地域活性化のアイデアを出す「農村インポッシブル」で、滋賀県守山市の会社社長、山崎いずみさん(38)=埴科郡坂城町=が「農林業を理解するきっかけのイベント」として提唱。市内で農林業に携わる複数の企業や団体が現場の技術や技能、アイデアを提供して競技化した。
林業ぎゅぎゅっとレースは3人一組の3チームがタイムを競う種目。出場者は苗木9本を植林した後、間伐材の丸太をのこぎりとチェーンソーで1メートル幅に切り、担いで走りゴールテープを目指した。
競技には9チームが出場。7~10分のタイムが続く中、5分台でゴールした上伊那森林組合「林業男児」チームの鈴木佑輔さん(24)は「チームワークと経験の勝利」と勝因を分析し、「チェーンソーの扱いを覚えたばかりの一般の方にも楽しめる安全な競技内容だと思う」と評価した。
実行委員会では今大会をプレ大会と位置付け、2023年度中に本大会を開催する計画。実行委員長の山崎さんは「伊那市の多くの方の協力があって実現できた企画」と感謝し、「今後さらに競技内容の検討を重ね、より農林業への関心を高めてもらえる本大会を目指したい」と述べた。
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