海のスペシャリスト育成 デジタル化対応「海光丸」進水 加茂水産高の小型実習船
鶴岡市の加茂水産高生が授業で体験する小型実習船「海光丸」が完成し24日、同市の由良漁港で進水式が行われた。船には精度が高い魚群探知器など最新型のデジタル機器を搭載。来月から生徒が船に乗って刺し網やはえ縄漁などを学ぶ。

海に浮かぶ「海光丸」。4月から実習船として活躍する
海光丸の船体は強化プラスチックのFRP(繊維強化プラスチック)製で、長さは10メートル、幅2・68メートル、総トン数は3・4トン。15人乗りで、時速30―35キロで進むことができる。デジタル化に対応した海洋教育を進めるため、県が昨年8月から由良漁港に面した豊浦造船鉄工で造船してきた。
進水式には加茂水産高の教諭や県教育委員会、県漁業協同組合など関係者合わせて約20人が参列。船の前に設けられた祭壇に玉串をささげるなどして実習の安全を願った。
加茂水産高の安部康典校長は「光の海に未来をかける、という願いを込めて『海光丸』とした。デジタル化に対応したすばらしい実習船を有効活用し、海のスペシャリストを育成していきたい」とあいさつした。
「海光丸」は今後、加茂港に停泊。漁業体験やダイビング実習、教官のもとで操作技術を学び、早ければ2年生で小型船舶免許が取得できる。加茂水産高には現在、4隻の小型実習船があるが、「海光丸」が完成したことで老朽化が進んでいた「あさなぎ」は引退する。
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