交通災害遺児に役立てて 能代のGS経営者 今年も「一斗瓶募金」届ける
交通災害遺児のためにと、今年も「一斗瓶募金」を届けた上山さん(能代市役所で)
能代市大手町でガソリンスタンドを経営する昭石興業(上山秀人代表取締役)は21日、交通事故で親を亡くした交通災害遺児に役立ててほしいと、今年も一斗瓶(18㍑)を募金箱として集めた市民らの善意7万3766円を市に届けた。
一斗瓶募金は、平成15年に亡くなった前社長で父の義勝さん(享年69)が昭和57年に交通遺児のためにできることはないかと考え、店内に瓶を置いて寄付を募ったのが始まり。給油に訪れるドライバーや灯油の配達先などから寄せられた善意は全額市に毎年寄付しており、今年で40年目の節目を迎えた。
この日は上山さん(56)が大量の硬貨が入った一斗瓶と得意先から託された二升五合瓶(4・5㍑)を抱え、市役所を訪れた。瓶を受け取った斉藤市長は「毎年ありがとうございます。二升五合瓶を上山さんに託された方にもお礼を申し上げたい。寄付されたお金は大事に使わせていただく」と感謝を述べた。
上山さんは「これまで目立った活動はしてこなかったが、常連さんをはじめ多くの方の善意に支えられて続けることができた。近年は全国的に悲惨な交通事故が多いように感じる。事故が一日も早くなくなってほしい」と話した。開業
市子育て支援課によると、今回で一斗瓶募金の累計額は298万1424円になった。受領した募金は市内の交通災害遺児2人に均等配分し、市災害遺児見舞金(1人1万円)を加え、来年3月末に贈る予定。
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