全国郷土紙連合

全国11新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

紀伊民報社

陸上養殖クエタマ試験販売

出荷サイズの2キロ以上に育ったクエタマ(和歌山県みなべ町堺で)

 みなべ町漁業生産組合(小谷繁組合長)は11月1日午前11時から、直販所(和歌山県みなべ町堺)で、陸上の水槽で養殖したクエとタマカイの交雑種「クエタマ」の試験販売を始める。白浜町の近畿大学水産研究所が技術支援している。クエタマの陸上養殖は全国でもほとんどなく、高級ハタ類の養殖研究の発展や地域水産業の活性化が期待されている。価格は重さ2キロ級で1キロ当たり5500円(税込み)。

 クエタマは高級魚クエと南方系で成長の早いタマカイを交配して2011年に近大が作出に成功した。クエの淡泊で上品な味わいを残し、クエよりも成長が早いことから、新たな養殖魚として注目されている。白浜町の海上いけすで飼育されるクエに比べ、およそ2倍の速さで成長しており、2年ほどで2~3キロの販売サイズに育った。
 漁業生産組合は19年から、稚魚から成魚までを陸上の水槽で飼育する共同研究を水産研究所白浜実験場と始めた。成長や生残、飼料効率などの技術的課題の洗い出しと、地元漁業者によるクエタマの陸上養殖の可能性などを検証している。
 現在飼育しているクエタマは、19年6月に近大水産養殖種苗センターすさみ事業場でふ化した約500匹。同年8月から研究のため、紀州日高漁協南部町支所の施設の一部を借りて飼育を始めた。
 当初は約8トンの海水が入る繊維強化プラスチック(FRP)製の円形水槽4基だったが、成長とともに増やして現在は11基に収容している。水槽には梅用のたるを再利用している。
 今回は生き残りが多く、出荷サイズに達する個体が出始め品質面でも良好だったことから、試験販売することにした。
 小谷組合長は「こんなに早く立派に育ってくれてうれしい。2キロ級でも脂が乗っていて食べ頃。多くの地元の人にも食べてもらってクエタマの良さを知ってもらいたい」と話している。

関連記事

紀伊民報社

「持ち帰らないで」 外来生物オオキンケイギク

 特定外来生物のオオキンケイギク(キク科)が、和歌山県紀南地方の河川敷や道路沿いなどで鮮やかな黄色の花を咲かせている。取り扱いには注意が必要で、栽培や運搬、販売、野外に放つことなどが外来生物法で...

荘内日報社

羽黒山中腹・南谷“芭蕉ゆかりの地”きれいに 羽黒小伝統の清掃奉仕 史跡整える

 松尾芭蕉が「奥の細道」で1週間滞在した鶴岡市の羽黒山中腹にある南谷で21日、地元・羽黒小学校(八渡宗一郎校長)の子どもたちが伝統の清掃奉仕を繰り広げた。熊手を使ってスギの枯れ葉を集め“芭蕉ゆかりの地”...

ホワイトアスパラ無償提供 音更・竹中農場が帯広の仏料理店へ 恩人に感謝

 音更町の竹中農場(竹中章代表)は、農場で収穫するホワイトアスパラガスを、フランス料理店「メゾン・ド・ルミエール」(帯広市西8南14、奥村彰教オーナーシェフ)に無償提供、同店で23日からホワイトア...

宇部日報社

「日本一学生が活躍するまちづくり」始動 若者の視点で施策吟味【宇部】

 宇部市は21日、学生と一緒に市の事業を企画・提案する「日本一学生が活躍するまちづくりワークショップ」の第1回を山口大工学部の「志イノベーション道場」で開催した。公募に応じた県内の学生43人が...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク