能代科学技術高開校式 新たな歴史の幕開け祝う

新たな歴史の幕開けを祝った能代科学技術高の開校式(同校体育館で)
能代工、能代西の2高校が統合して今春誕生した能代科学技術高(荒川正明校長、生徒404人)の開校式が23日、能代市盤若町の同校体育館で行われた。出席者は社会的・職業的な自立を目指すとともに、身に付けた技術や技能で地域産業を担い、地域に貢献する人材の育成を基本理念とした教育活動への誓いを新たに、統合校の歴史の幕開けを祝った。
開校式には全校生徒や教職員、来賓ら約500人が出席。はじめに県教育委員会の安田浩幸県教育長が「能代工、能代西両校の歴史と能代科学技術高に寄せる多くの方々の思いを真摯に受け止め、自分たちが新たな校風と歴史を築いていくという気概を持ち、志を高く掲げ充実した高校生活を送ることを期待している」と式辞。続いて佐竹知事は「これからの秋田や日本全体の将来を決めるのは科学技術の進歩であり、未来を担う皆さんの肩にかかっている。自信と誇りを持って勉学に励んでください」と激励した。
荒川校長はこの日制定された校訓「和勤誠」とそれぞれの言葉に込めた思いを紹介。「高校生活をいかに過ごし、人生をどのように切り開いていくかを示すのが校訓。能代工と能代西の理念を受け継ぎ、発展的に教育活動を展開するべく制定した。先輩たちが築いてきたそれぞれの学校の伝統を踏まえ、力強くわくわくしながら歩んでください」とあいさつした。
生徒会長の相沢元気君(機械科3年)は「新しい学校で身に付けた技術で、地域産業を担い、地域に貢献できる人材になれるように、いま私たちができることを一つずつ積み重ねていきたい。校訓『和勤誠』を胸に刻み、先輩たちの良き伝統を引き継ぎ、時代にふさわしい新しい校風を着実に築き上げていく」と誓いの言葉を述べた。
最後は全校生徒と教職員が高らかに校歌を斉唱し、新たな伝統をつくり上げる決意を新たにした。
能代科学技術高は、能代工と能代西両高校が統合し今年4月1日に開校。能代地区での高校統合は、平成25年の能代北、能代商が統合した能代松陽に次いで2例目。少子化に伴う生徒数の減少などを受け県教委が打ち出した第5次県高校総合整備計画の後期計画(平成18~22年度)で基本構想案が出され、第7次計画(28年度~令和7年度)で具体化した。
工業科と農業科で構成する本県初の高校で、基本理念に「生徒の社会的・職業的自立を目指すとともに、身に付けた技術や技能によって地域産業を担い、地域に貢献する人材を育成」を掲げる。工業科は機械、電気、建設の3学科、農業科には生物資源、生活福祉の2学科を設置し、スマート農業などさまざまな分野で学科の垣根を越えた教育活動、地域と連携した活動に力を入れている。
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