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大樹で実験の装置搭載 はやぶさ2

大樹町で公開された「LIDAR」の実証機(2013年)

 27日午前に小惑星「りゅうぐう」に到着した小惑星探査機「はやぶさ2」には、大樹町で実験が行われた装置が搭載されている。「LIDAR(ライダー)」と呼ばれるレーザー高度計で、26日に小惑星との距離の初計測に成功し、今後は表面の科学観測や秋に予定する着陸時にも使われる。町内からは「町内で実験した装置が貢献できれば光栄」と期待の声が上がっている。

 LIDARの開発に関わる千葉工業大学によると、装置は今月、2年ぶりに立ち上げられた。レーザーを小惑星に照射し、返ってくるまでの時間から距離を測る装置で、対象との距離が25キロ以内で使用可能。26日に初めてりゅうぐうから反射した光信号を捉え、22.4キロとの計測結果が出た。

 小惑星への着陸ははやぶさ1号機で苦労した部分で、LIDARは2号機の着陸を成功させるために重要な役割を担う。受信エネルギーを測定することで、小惑星表面の物質分布の分析も行う。

 大樹での実験は2013年5月に5日間、町多目的航空公園(町美成)で行われ、1000メートルの滑走路で高度計の機能や正確性を確認した。当時航空宇宙担当の企画課長だった布目幹雄副町長は「世界的なプロジェクトの実験に町の施設が使われ、身近に感じる。装置が少しでも貢献してくれれば光栄」と話す。

 4月の町宇宙交流センターSORA(町美成)のリニューアル式典でも、来賓として訪れたJAXA宇宙科学研究所の國中均所長が、はやぶさ2の実験での大樹の貢献に触れていた。

 民間有志でつくる大樹スペース研究会の福岡孝道会長(70)は「(はやぶさ2の)ニュースに毎日注目している。無事成功してほしい」と願う。2011年には町生涯学習センターで、はやぶさ1号機の帰還カプセルが展示され、8300人が来場した。福岡会長は「また無事に帰ってきて、大樹で展示できたら」と期待した。

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