一般販売を前に藤里町で紹介された「白神まいたけ濃厚クリームパスタ」と舞茸パテを挟んだ「藤里ベーグルサンド」
県産の作物を加工してスムージーやポタージュなどを製造販売している「ひなたエキス」(本社・秋田市、須崎裕社長)が、藤里町産のマイタケを使った新商品「舞茸パテ」を開発し、「白神まいたけ濃厚クリームパスタ」として秋田市内の店舗で提供する。一般販売を前に28日に藤里町で町民に披露した。
ひなたエキスは、シイタケやイチゴなど県産作物を農家と直接取引してポタージュ、スムージーなどに加工して販売しているが、県内各市町村の素材でさらに新商品を開発しようと、藤里町では白神まいたけに注目。まいたけセンターで生産されるマイタケのうち、商品として利用されることがほとんどなかったマイタケの軸の部分を使って試行錯誤した結果、パテにたどり着いた。
白神まいたけは強い旨味(うまみ)と芳醇(ほうじゅん)な香りが特徴で、パテにすることで旨味がさらに凝縮された。「白神まいたけ濃厚クリームパスタ」は、パテにしたマイタケの旨味と香りがクリームソースと複雑に絡み合うことで、これまでの多種多様なパスタになかった一品に仕上がっている。
一般販売を前に産地の藤里町の人たちに紹介しようと、キッチンカーでパスタと舞茸パテを挟んだベーグルを販売すると、ゆかりの食材を使った新しい料理を食べてみようと多くの町民が訪れ、そのおいしさを確かめた。
須崎さんは「クラッカーに乗せて食べたり、酒のアテにしたり、そのまま食べても、アレンジしてもいいと思う」と話したほか、「横手のリンゴ、雄物川のスイカなど秋田県の人には当たり前過ぎて気付かなかった価値や新しい楽しみ方を提案できれば」とも語り、藤里町特産の白神まいたけの魅力とおいしさを紹介したいとした。
白神まいたけ濃厚クリームパスタ(税込み1千円)は6月から秋田市内の各店舗で提供を始めるほか、土産にもなる舞茸パテは、夏をめどに商品化を目指している。
町のマイタケ事業を担当する町商工観光課は「マイタケの軸の部分はこれまで引き合いが少なかったが旨味は変わらないため、唐揚げなどで食べることを提案して産直施設にも出荷しているが、本格的な利用には至っていない。未利用部分の活用によって、まいたけセンターの売り上げ向上にも貢献できれば」と話す。また、ふるさと納税の返礼品の一つとして白神まいたけをラインアップしているが、「舞茸パテ」が商品化されれば返礼品に加えることを検討したいという。
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