全国郷土紙連合

全国11新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

荘内日報社

除雪ボランティアと 事故防止の実証実験 酒田・日向地域 一人暮らし高齢者宅 腕時計型ウエアラブル端末装着

 酒田市の「日向地域支え合い活動実行委員会」(委員長・石川和雄日向地区社会福祉協議会長)が主催した「ささえあい除雪ボランティア」が22日、同市日向地区で行われ、学生、一般のボランティア計30人が一人暮らしの高齢者宅などで除雪を行った。転落、生き埋めなど雪害事故防止に向けた実証実験として参加者は腕時計型のウエアラブル端末を装着。作業中は心拍数などの情報が事務局に送られた。

除雪ボランティアを行う参加者たち=22日午前

脈拍数や位置情報送り安全確認

 日向地区は2011年度、市独自の「地域生活安心研究事業」モデル地区に選定された。地域住民に生活する上での困り事、支援してほしいことをヒアリング調査した結果、「除雪」が挙げられ、課題解決に向け翌年から住民が地域課題を主体的に解決していく「地域支え合い活動」の一環で年1、2回実施している。

 この日は、日向地区を拠点にフィールドワークを展開している東北公益文科大学(同市)の学生サークル「Praxis(プラクシス」(千田惟代表)のメンバーをはじめ市職員、市議会議員ら30人が参加。9班に分かれ升田、大台野、上草津、下草津の4地区で主として一人暮らしの高齢者宅の除雪作業に汗を流した。

 参加者は、軒下にうずたかく積もった雪をスコップやスノーダンプで集め、流雪溝に入れるなど手際よく雪を取り除いていた。同サークルメンバーの一人、井上博翔さん(19)=1年、新庄市出身=は「年少の頃から雪かきの手伝いをさせられた。新庄の雪に比べ、まだ大丈夫」と話し、「昨年来、サークル活動でお世話になっていることもあり参加した。これからも日向地区に貢献したい」と続けた。

 一方、市と公益大、NTT東日本などが2020年11月に締結したデジタル変革(DX)推進に関する連携協定に基づき行われた実証実験は、端末で検知した脈拍数の変化、位置情報などがインターネットを介して管理者のパソコンに送られ、それをもとに状況によっては管理者が休憩指示などメッセージを送信するもの。また、作業中に有事があった場合、「HELP」ボタンを押すことで、管理者に知らせることもできる。この日は同サークルメンバーらが装着、日向コミュニティセンター内に設けた事務局のパソコンで管理者が確認していた。

 ボランティア活動と実証実験は来月12日(土)にも行われる。

参加者が装着したウエアラブル端末

関連記事

紀伊民報社

古道始まりの地をPR 「シオゴリ」モニュメント

 和歌山県田辺市の扇ケ浜に設置された「SHIOGORI(シオゴリ)」の文字をかたどったモニュメントの除幕式が16日にあった。「潮ごり」は熊野詣での事前儀式。熊野古道の世界遺産登録20周年に合わせ...

荘内日報社

北の玄関口地域を担う施設に 日沿道IC隣接 新「道の駅」など遊佐PAT住民..

 日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の延伸を見据え、遊佐町が遊佐鳥海インターチェンジ(IC、同町北目)隣接地で、新「道の駅」を中心に2027年度初頭の開業を目指す多機能型休憩施設「遊佐パーキングエリアタ...

ヒグマ骨格標本の製作進む 足寄動物化石博物館でナウマン象記念館と畜大

 ヒグマの全身骨格標本の展示を計画している幕別町の忠類ナウマン象記念館と帯広畜産大学が5日、足寄動物化石博物館で標本作りを行った。同博物館の澤村寛特任学芸員から骨格の構造を学びながら作業を進めた。 ...

脱炭素へ計画認定 奄美空港、鹿児島県内で初 国交省

 鹿児島県が国に申請していた奄美空港(奄美市笠利町)の脱炭素化推進計画について、国土交通省は16日までに認定すると発表した。計画は2050年度の温室効果ガス排出量ゼロを目標に設定し、それに向けた...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク