鶴岡市上名川の月山ダムで25、26の両日、見学会が開かれ、県内外のダムファンが堤体内の監査廊(点検用通路)や堤頂部のクレストゲートなど、普段は見られない設備を見学、ダムの働きへの理解を深めた。

LEDで幻想的な世界を演出した月山ダムの監査廊=26日
ダムを管理する国土交通省月山ダム管理所(田川和義所長)が毎年、「森と湖に親しむ旬間」(7月21―31日)に「月山ダムの集い」の一環で実施している。今回はコロナ禍の密を避け、1回につき10人程度まで、2日間で5回、合わせて約40人が参加した。
26日午前の回ではダム天端(堤頂部、標高270メートル、ダム高123メートル)から堤体内のエレベーターで102メートル下まで下り、監査廊を通り、洪水調節用大容量放流口「コンジットゲート」、堤頂部中央にある非常用洪水吐き「クレストゲート」などを見学した。
スタッフから「月山ダムは1981年から2001年まで20年の歳月をかけて建設された」「クレストゲートは100年に一度の洪水を想定した非常用だが、毎年10月1日から5月下旬ごろまで開けて放水する」などの説明を聞いた。監査廊の一部には天井や両壁に多数の青色LEDをともした幻想的な空間もあり、楽しそうに記念撮影した。
また、ダム下流に取水口がある梵字川発電所も見学し、東北電力職員から「88年前の昭和8(1933)年にできた水力発電所で、出力は3000キロワット。一般世帯約2500戸分を発電する」などの説明を聞いた。
10年ほど前から全国数百カ所のダムを訪れダムカードを集めているという群馬県渋川市の男性会社員(57)は「月山ダムは6、7回目。監査廊やゲート近くの通路など、他ではあまり行けないところも見せてくれるのが魅力」、地元の男性は「もともとは自然が好き。ダムは人間の技術で自然に対峙し、同時に、調和するように存在している面白さがある」と語った。
月山ダムの見学は随時受け付けている。問い合わせは同ダム管理所=電0235(54)6711=へ。

クレストゲート付近の通路から、はるか下の堤体下流を臨む見学者=26日
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