星立の節 衣装「タナシ」完成 経年劣化激しく新調 国宝重要文化財等保存活用事業

星立の節で使用するタナシが新たに完成した。(左から)男性用、女性用=5日午後、竹富町教育委員会
国の重要無形民俗文化財に指定されている西表島の節祭「星立の節」の奉納芸能で着用する衣装「タナシ」がこのほど完成した。5日午後、竹富町教育委員会で第2回衣装新調委員会があり完成検査を行った。経年劣化が激しい既存の衣装に代わり、文化庁の事業で男性用2着、女性用2着の計4着を製作。原料、染色方法、柄などは古い衣装を踏襲し、動きやすいよう丈、肩幅、袖幅などの寸法を大きくした。地域で製作方法を伝承するため年度内に記録集も作成する。
竹教委によると、旧衣装は男性用が1989年に作られ、女性用の製作年は記録に残ってない。新調したタナシは、星立の節で主役唄者トゥーチが着用する。
2019年度から2年計画で文化庁の国宝重要文化財等保存活用事業に採択された。事業費は約500万円を見込む。補助率は国が5割、残りは町と県で負担する。
干立公民館を中心としたタナシ製作実行委員会と住民らが▽苧麻栽培▽糸繰り▽製織▽藍染め▽縫製ーの工程で作り上げた。旧衣装を複製するため、松竹梅や紅葉、流水柄を取り入れた。寸法は男タナシ身丈157㌢、裄(肩幅・袖幅)70㌢。女タナシ身丈135㌢、裄65㌢。
検査で文化庁の金子健文化財調査官は「苧麻の栽培、糸繰り、製織も地域に伝わる方法を守り作っていて非常にいいと思う。文化と伝統を次の世代に残す記録集にも期待したい」と評価した。
県立博物館の與那嶺一子主任学芸員(染織専門)は「今の人の体形に合わせて、衣服や袋物などの布幅にゆとりを持たせる襠もつけ動きやすいと思う」と述べた。
タナシは今月24日の節でお披露目される。公民館によると、今年の節は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため参加人数を制限する。集落内への立ち入りは地域住民と郷友会のみ。
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