アカウミガメにGPS 行動調査2年目

ウミガメの甲羅にGPS機能付きアルゴス送信機を付ける関係者(みなべ町山内で)
日本ウミガメ協議会と関係団体は今年も、産卵のために和歌山県みなべ町の浜に上陸したアカウミガメ2匹にGPS(衛星利用測位システム)機能付き「アルゴス送信機」を取り付け、行動調査をしている。昨年に続いて2年目。
協議会やウミガメ調査に協力している日本郵船、NPOアースウオッチ・ジャパン、みなべウミガメ研究班による取り組み。
昨年は町内にある千里の浜と岩代の浜で計2匹に取り付け、1匹は8月中旬に種子島北東沖で、もう1匹は10月末に朝鮮半島南部沿岸へ回遊したところで追跡を終了した。産卵期は2匹ともほぼ産卵地の地先の岩礁帯に滞在したが、産卵期以降の移動経路は個体によって異なっていたという。
今年は千里の浜で2匹に取り付けた。7月21日に同浜での産卵が初めて確認された個体(甲長89センチ)に、28日には以前同浜で産卵したことがある個体(甲長88・5センチ)に、アルゴス送信機を付けた。28日の個体は、甲羅にけがを負っていた。
機器による軌跡をみると、8月19日時点で、1匹目は五島列島の南西沖合まで、2匹目は大隅半島―薩摩半島の南の沖合まで進んだ。協議会の松沢慶将会長は「大型個体だったので、直線的に東シナ海(餌場)を目指すと思っていたが、2匹とも四国・九州の沿岸をたどるルートだった」という。
松沢会長によると、千里の浜で産卵するアカウミガメへの標識装着を30年くらい続けているが、年を越えて再び産卵に戻ってくるのは3~4割で、残りは二度と戻ってこないといい「産卵を終えた後、何らかの原因で死んでいると考えられる。それがいつ、どこで起きているか解き明かす手掛かりが得られれば」と話す。
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