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長野日報社

駒ケ根市と飯島町境の中田切川 大規模な露頭新たに見つかる

約30メートルに渡って地表に現れた中田切川のテフラを調べる松島信幸さん

 駒ケ根市と飯島町境の中田切川で、約60万年前の木曽の御嶽山の火山噴出物(テフラ)とされる赤土層の露頭が新たに発見され2日、飯島町教育委員会が調査を行った。中央アルプスの起源も裏付ける同河川のテフラの露頭は、下流の田切野球場近くでも見つかっているが、今回の発見はそれよりも大規模。今年の春先の雨で川が洗堀されて地表に現れたもので、地質学者の松島信幸さん(88)=下伊那郡高森町=が飯島町春日平付近の現地を訪れ、上流域にあったテフラが土石流で流れて二次堆積した可能性を示した。

 新たな露頭は南北に走る広域農道と中央自動車道の中間あたりで、約30メートルに渡って目視できる。一帯では護岸工事が行われており、工事関係者によると3月末ころの大雨の後に姿を現したという。

 中田切川では1983年の豪雨災害後に赤土が見つかった。飯島町教委が2015年に発行した「飯島町の大地の成り立ち」によると、約60万年前の御嶽山の火山噴出物と分析されたと記載。さらにテフラ層の下部に堆積した礫層の状態から、中央アルプスの隆起と同河川扇状地の堆積が約80万年前に始まったと解説している。

 松島さんは今回見つかったテフラが下流の露頭に似ているとの見方を示したうえで、さらに上流域の山麓に見られる石や礫が多く含まれている点に着目。「御嶽山の噴火と中アの隆起に伴う山の崩壊がほぼ同時期に発生し、積もったテフラがこの地に流れて堆積したのでは。崩壊した場所も確かめてみたい」と話した。

 町生涯学習センターは21日午前9時から、松島さんを講師に今回見つかったテフラをテーマに一般向けの講座を開く。役場西庁舎で講義を受けた後、現地を見学する。受講無料。問い合わせ、申し込みは同センター(電話0265・86・3111)へ。

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