「鷹岩トンネル」開通 伊那市長谷

テープカットで鷹岩トンネルの開通を喜ぶ出席者
伊那市長谷黒河内の市道黒河内線にある「鷹岩トンネル」が13日、開通した。市と国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ケ根市)が、南アルプスへの登山客や地元住民らの交通安全と、黒川上流域の砂防工事に向けた車両通行の利便性を図るため、2015年度から工事を進めてきた。この日、開通記念セレモニーで地域住民や建設関係者ら約40人が完成を祝った。
同市道は、国道152号から戸台集落を経て入笠高原までを通る。南ア登山口の仙流荘(戸台口)から北沢峠までをつなぐ市営南ア林道バスの運行路線でもあり、年間5万人の登山客が利用している。だが、旧トンネルや近くの橋は1車線で狭く、老朽化していた。崩れやすい岩場の脇にあるため、日常的な維持管理が必要だった。
伊那市が同市道の改良事業を検討していたところ、同事務所が11年、黒川上流域での砂防工事に向けて重機や資機材の運搬路となる工事用トンネルを計画。15年9月に市と同事務所は協定を締結し、翌10月にトンネル工事に着手した。新トンネルは長さ452メートル、高さ4・5メートル。道幅6・5メートルの片側1車線で、両側に歩道を設けた。総事業費は約17億円。
セレモニーでは、白鳥孝市長があいさつで「鷹岩トンネル完成が今後の地域発展の礎となり、トンネルを利用した砂防工事の進捗により住民が安心して暮らせる地域になってほしい」と期待。同事務所の椎葉秀作所長は「土砂災害を未然に防ぐための施設整備と合わせ、安全安心な地域づくりに貢献したい」と述べた。
黒河内の久保田治信区長は「旧鷹岩トンネルは森林鉄道を通すために掘られ、その後、道路として使用されていた。通行するたびに狭く、不便さを感じていた。開通により安全が確保され、地元として大変感謝している」と話した。
長谷小学校の児童22人が「讃歌 長谷」を歌い、白鳥市長らがテープカット。出席者を乗せたバスや車が新しいトンネルを走り、完成を喜んだ。
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