明洋中が全国上位賞 ICT夢コンテスト

「ICT夢コンテスト」で入賞した、明洋中学校3年生が取り組む室内菜園(和歌山県田辺市目良で)
教育現場での情報通信技術(ICT)を活用した実践事例を募った「ICT夢コンテスト2025」で、和歌山県田辺市明洋中学校の室内菜園の取り組みが、上位賞の一つである「宮島龍興記念教育賞」に選ばれた。表彰式や実践事例発表会が、3月6日に東京都である「教育DX推進フォーラム」で行われる。
コンテストは、日本教育情報化振興会主催。全国の学校や教育委員会、地域、大学、企業、NPOなどから約200件の応募があった。上位の賞は、宮島龍興記念教育賞、文部科学大臣賞、総務大臣賞など9賞あった。
明洋中は「ミライノタネ、今、未来を耕すSTEAM(スティーム)ファームで発芽中」と題し、水耕栽培キットを使った、3年生72人の室内菜園の取り組みを応募した。
明洋中によると、探究学習をより深め、問題解決に自主的に取り組む力を育むため、理科や技術、工学、芸術、数学の5分野を教科横断型で統合的に学ぶ「STEAM教育」の視点を取り入れた。キットは、田辺市の「農業みらい基金」を活用して用意した。
生徒は9班に分かれ、それぞれを「会社」に見立てて社名やロゴを考えたほか、肥料の量や濃さの計算をしたり、プログラミングによって水の供給や照射時間を設定したりして、現在はイチゴを栽培。実ができたら収穫して糖度を測り、より良い育成条件について考える機会にする。手入れなどは授業内で取り組むのではなく、自主性を重んじて気付いた人がするようにしているという。
栽培に取り組む千田修士さんは「試行錯誤して育てていたので芽が出るまで不安だったけど、無事に実るようになって安心。肥料の量や光量、機械の設定などがとても勉強になった」と話す。山本さくらさんは「虫に葉を食われたときの対策や、肥料の濃度計算などが難しかった。でも、社名やロゴを考えるのは楽しかったし、食べ物を作る過程の難しさを実感し、農業を大切にしようと思えた」と振り返った。
指導担当の坂口喜紀教諭は「賞を頂き、評価をもらえたのはうれしい。生徒には、授業で習ったことが楽しく役に立てると実感してもらえれば。採集したデータは下級生に引き継ぎ、安定した栽培サイクルの確立や、収穫物の地域への振る舞いも視野に入れていきたい」と話した。
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