鶴岡食材の嚥下食と観光地巡り 初のモニターツアー おいしい料理旅行で訪れるきっかけに
鶴岡産の食材を使って提供されている「嚥下(えんげ)食」を知ってもらい、食べ物を飲み込む力が弱くなった嚥下障害がある人にも鶴岡を訪れるきっかけにしてもらおうという嚥下食モニターツアーが16、17日の1泊2日の日程で、鶴岡市内で行われた。県内外の旅行業者や医療、メディア関係者ら7人が参加し、観光地巡りとともに、市内の宿泊施設や料理店で実際に提供されている嚥下食の試食を通じて理解を深めた。

鶴岡の食材で作る嚥下食提供の取り組みを説明する延味うしお荘支配人(右)=16日、うしお荘
鶴岡食文化創造都市推進協議会が、市内の医療関係者や料理人などでつくる「鶴岡食材を使った嚥下食を考える研究会」の協力で、同研究会とつながりのある関係者に呼び掛け初のモニターツアーを企画、実施した。
初日の16日は、致道博物館で地域の歴史や文化を学び、漬物の本長の視察では嚥下食の漬物開発を進めていることなどの説明を受けた。宿泊先の湯野浜温泉保養所「うしお荘」で、同研究会共同代表の延味克士支配人が作った「ノドグロの軍艦、トラフグとマグロの握りずし」「山形牛すね肉のワイン煮」「トラフグの白子とフグ雑炊」の嚥下食3品を含むコース料理を試食した。

モニターに提供された嚥下食3品
延味さんが、素材の味を生かした上で、口の中で簡単にほどけて飲み込みやすくした嚥下食の調理法や風味を残すための工夫などを説明。モニターからは「見た目も味も普通の料理と変わらない。すごくおいしい。軍艦のノリの調理技術、シャリの米の粒感など驚きだ」といった感想が聞かれた。同研究会共同代表の田口充さんは8年前に発足した研究会の取り組みを紹介し、「地元食材を使った嚥下食は現在、市内5店舗で提供されている。障害のある人も鶴岡に旅行に訪れてもらい、鶴岡の食を楽しんでほしい。地元の食材を使った嚥下食を、鶴岡の食文化として全国に広めたい」と話した。
モニターの一人で、日本介護旅行サポーターズ協会(本部・東京)の伊藤順哉理事は「鶴岡の嚥下食の取り組みは、調理人の技術とおいしさで全国に知られている。嚥下障害があって外出がおっくうになっている人も、その地域の旬の素材を使ったおいしい料理が食べられれば、旅行の目的になる」と話した。
2日目の17日は、午歳(うまどし)御縁年を迎えた羽黒山頂の出羽三山神社の三神合祭殿と斎館、黒川能の王祇会館を訪れ、料理店ブランブランガストロパブで嚥下食の昼食を取り、マリカ東館のフーデバーで市内4店舗それぞれの嚥下食を試食。料理人らとモニターが意見交換し、情報共有を図った。
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