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長野日報社

世界で得た知見、地域に 長野県駒ケ根市で国際フォーラム

パネル討論で日ごろの活動やその思いを発表する登壇者

 長野県駒ケ根市は14日、外務省や国際協力機構(JICA)との共催で、世界で得られた知見を地域に生かすことをテーマにした第5回駒ケ根国際フォーラムを同市の赤穂公民館で開いた。外務省やJICAから講師を招いた国際情勢講演会と海外協力隊経験者や地域住民が意見を交わすパネル討論を行い、外国出身者と地域住民をつなぐコミュニティーの在り方について深掘りした。

 パネル討論では元協力隊員で災害や不登校などの社会課題、地域づくりに取り組む個人、団体を支援する「ちくご川コミュニティ財団」(福岡県久留米市)副理事長の庄田清人さん、駒ケ根青年海外協力隊訓練所の派遣前訓練生をサポートする「駒ケ根協力隊を育てる会」幹事長の佐藤和樹さん、赤穂南小学校教員で元協力隊員の小林幸司さん、ペルー出身の市民で外国人と日本人の相互理解促進をサポートする団体「地球人ネットワークinこまがね」会長の高森アナさんが登壇した。伊藤祐三市長が議論をリードした。

 高森さんは来日し、日本人と結婚して駒ケ根に住むようになったが、言葉や文化の壁にぶち当たり、地域に友人も居場所もない生活を何年も送った。地球人ネットワークとの出会いで地域に仲間の輪が広がった経験を語った。

 娘が赤穂南小学校に入学した際に出会った教員が、高森さんと他の保護者が打ち解けられるような催しを開き、地元との関係づくりをサポートしてくれた思い出も語り「先生のおかげで友達ができた。ありがたかった」と感謝した。

 議論は結婚後間もない頃の高森さんのような外国人を地域でどう受け入れていくかに及んだ。庄田さんは地域と外国人を媒介する存在の大切さを説いた。佐藤さんは「海外の方や訓練生とつながることでこの地域にいながら世界を感じ、視野が広がる」と述べ、海外や市外から移り住んだ人と交流する面白さを言葉に込めた。小林さんは「訓練所が駒ケ根にあるという環境を児童の教育に生かしていきたい」と語った。

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