毛ガニの抜け殻びっしり 苫小牧の海岸 漁獲量増に期待
今月に入り、苫小牧市樽前付近の海岸に大量の毛ガニの抜け殻が打ち上げられている。2025年1月末にも白老町東部の海岸で同様の現象が見られ、「2年連続でこれほどの量が浜に上がるのは珍しい」と漁業関係者らを驚かせている。

海岸に広がる大量の毛ガニの抜け殻=12日、苫小牧市樽前
12日、同市錦岡の道道樽前錦岡線・錦岡跨線橋南端付近から樽前の別々川河口付近にかけての前浜約8㌔に毛ガニの甲羅や脚の抜け殻が散乱しており、場所によっては砂浜を埋めるような状態。甲羅のサイズは6~8㌢ほどが中心で、カモメやカラスがそれらをついばむ光景も見られた。
多数のカモメなどが群がっているのに気付き、海岸に足を運んだという同市青雲町の会社員男性(34)は「どこまでも抜け殻が広がる光景に驚いた」と語る。
苫小牧漁業協同組合から情報提供を受けた北海道立総合研究機構栽培水産試験場調査研究部は同日、職員2人を現地に派遣。同市錦岡から白老町日の出町のヨコスト湿原までの砂浜で抜け殻の一部を採集した。今後、抜け殻の大きさを測定し雌雄なども見分けた上、分布状況を調べるという。
市美術博物館の江崎逸郎学芸員は「原因は分からない」とした上で「毛ガニは脱皮して大きくなる時期。資源量増加や潮の流れなど漂着しやすい条件がそろったのではないか」とみる。
同漁協の赤沢一貴総務部長は「これだけ多くの脱皮殻は珍しい。毛ガニがすでに移動していたり、死んだりしていたりする可能性もあるが漁獲量が増えることに期待したい」と話す。
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