旧長生炭鉱、韓国遺族を前に五つの遺骨を収容【宇部】
長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会(井上洋子代表理事)は6日、宇部市西岐波沖の旧長生炭鉱で潜水調査を行った。調査に向かった水中探検家の伊左治佳孝さん(37)と2人の外国人ダイバーが五つの遺骨を収容。韓国の遺族が遺骨を見るのは初めてとなった。
同会は2024年から潜水調査を行っており、遺骨の収容は昨年8月に続いて2度目。その際に坑道内で他にも遺骨と思われるものを確認しており、11日までの6日間はその人骨の収容を最重要事項として取り組んでいる。
この日は韓国から訪れた遺族らが見守る中、3人のダイバーが午前10時すぎに沖合のピーヤ(排気筒)に向かった。ピーヤ下の旧坑道から通路口を経て並行に伸びる本坑道に移動。潜水から約1時間後、約250㍍の地点で伊左治さんが遺骨を発見し、午後3時ごろに帰還した。
見つかったのは頭蓋骨、下顎、首の骨3本の計5点。遺骨を箱から取り出すと、遺族は涙を流しながら手を合わせた。韓国遺族会のヤン・ヒョン会長は「遺骨を見てさまざまな思いがこみ上げてきた。ダイバーに感謝している」と語った。
坑道内では、あおむけの状態で手袋や靴を身に着けた骨も見つけたという。伊左治さんは「遺族に見せることができて良かった。目的としていた動画と写真の撮影もでき、これからはスムーズに作業が進められる」と胸をなで下ろした。
井上代表理事は「伊左治さんの遺骨をこのままにしてはおけないという純粋な気持ちが人を引き付けている。皆さんの力を借りて一人でも多くの遺骨が遺族に返ることを願っている」と話した。

見つかった遺骨を確認する遺族ら(長生海岸で)
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