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長野日報社

松澤宥慕い諏訪に集った前衛芸術家たち 作品や関連資料展示 長野県

県伊那文化会館で開かれている「かみ派の美術―諏訪につどった前衛たち」

長野県伊那文化会館(伊那市)は、「かみ派の美術―諏訪につどった前衛たち 1969~1974」を同館美術展示ホールで開いている。1969年から74年にかけて活躍した前衛芸術家24組の作品や写真、ポスター、美術雑誌などの関連資料約300点を展示している。3月1日まで。

60年代後半、美術や芸術の世界でも表現や制度の在り方が大きく揺らぎ始め、絵画や彫刻といった物質的な作品から距離を取り、「ことば」や「行為」を通じて哲学的に社会と向き合おうとする前衛芸術家たちが活躍。当時、下諏訪町に観念美術を提唱していた松澤宥がおり、松澤を慕って水上旬、田中孝道らが諏訪地方に集った。

71年には下諏訪町の山中で音による芸術イベント「音会」を開いた。「かみ派」は非物質な芸術を目指した松澤らの総称で、表現や記録の媒体として「紙」を使用したことから、”かみ派”を名乗った。

同展では、松澤らが行ったイベントの写真や来場を呼び掛けるポスター、前衛芸術を取り上げた美術雑誌、映像などを一般財団法人松澤宥プサイの部屋から借り受けて展示した。

同館の木内真由美学芸員は「前衛芸術家それぞれの表現や関係性をひもとき、諏訪の豊かな自然と文化に影響を受けて彼らが試みた表現、作品に込められた思想や交流の軌跡を感じてほしい」としている。

2月7日に学芸員によるギャラリーツアー、同21日にトークイベント「諏訪につどった前衛たち―芦澤泰偉さんに聞く」も開く。開館時間は午前9時~午後5時(最終入館は午後4時30分まで)。入館料は一般500円、大学生と75歳以上は300円、高校生・17歳以下は無料。休館日は2月9、16、24日。

問い合わせは同館(電話0265・73・8822)へ。

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