菜種梅雨まで持久戦 新城・宇連ダムの貯水率5%台に
水資源機構が説明会
新城市川合の宇連ダムの貯水率は5%台まで下落した。水資源機構は6日、現地で報道陣向けの説明会を開いた。担当者は「冬場の渇水なので、回復する見込みが持てない。持久戦だ」と述べ、流域での節水を呼び掛けた。9日以降に協議会を開き節水対策について話し合うという。

橋脚の遺構が見える上流部=新城市川合の宇連ダムで
6日午前0時現在の宇連ダムの貯水量は150万2000㌧。貯水率は5・3%だった。大島ダムは358万8000㌧で同31・8%、ダムと調整池を合わせた総貯水量は855万1000㌧で16・5%。
宇連ダムの昨年10月から今年1月までの降雨量では、計205㍉だった。豊川用水通水開始の1968年6月から、過去4番目に少なく、平年比の46%という。
水資源機構豊川用水総合管理所管理課の松岡良治課長によると、今季は11月以降の降水量が少ない。11月は27㍉、12月は45㍉で、1月はわずか1㍉だった。冬場の渇水は2006年以来という。宇連ダムなど他の施設を含めた総貯水量は1日あたり約0・4ポイントずつ減っている状況だと説明し「この時期は雨が期待できない。3月の菜種梅雨まで待たないといけない」と語った。
対策協議会開催でさらなる節水強化へ
水資源機構を事務局に流域の関係自治体でつくる豊川用水節水対策協議会は昨年8月29日に節水対策を始めた。現在は第4回対策(水道17%、農業30%、工業30%)を実施している。総合管理所の上野英二副所長は「来週にも協議会を開催し、さらなる節水強化について話し合う予定」と述べた。また、天竜川水系の佐久間導水からの取水について「5~9月の時期から外れているだけでなく、静岡県側でも節水対策をしているので難しい」と説明した。
ダムの堤体へ報道陣を案内した松岡課長は「常時満水位から41㍍下がっている状態」と説明した。さらに上流部を訪れると、干上がった地面が広がり、橋脚の跡や石造りのトンネルなどのかつての構造物だけでなく、ダム完成で水没した滝と伝わる「穴滝」が見えた。

水面が常時満水位から41㍍下がっていると説明する松岡課長㊧
ダム湖への侵入やドローン飛行はやめて
一方、この日は干上がったダム湖に入って歩いている人がいた。橋の遺構の下や旧構造物を見物していた。登山情報を伝えるアプリでは昨年12月に穴滝に近づいて撮影した写真もあった。総合管理所は「危ないので入らないでほしい」と呼び掛けている。
総合管理所は宇連ダムと大島ダム、豊橋市の万場調整池などすべての豊川用水施設の上空で一般市民がドローンなどのマルチコプターを飛行させることを禁止している。「施設の安全確保と水質の保全のため」が理由。万が一、ダムなどの施設を破壊したり、施設見学者に危害を与えたりした場合、損害額を請求すると警告している。

5日にドローンで撮影した宇連ダム(水資源機構提供)
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