ジビエ活用した缶詰開発 CFサイトで販売 むかわ
アウトドア関連商品の販売やイベント運営などを手掛けるNOYAMA(東京)は、むかわ町内で捕獲したエゾシカ肉を活用した缶詰「ちきゅうジビエ」を開発した。インターネット上で資金を集めるクラウドファンディング(CF)サイト「Makuake」で販売している。同社が町内のハンターとの意見交換を通じて完成させた商品で、食を通じて動物や1次産業の課題について考えてもらいたいとの願いを込めている。

「ちきゅうジビエ」を持つ本川さん
商品は「鹿肉のやわらかアヒージョ」と「鹿肉の南仏風トマト煮込み」の2種類。アヒージョはシカ肉とマッシュルームを米油とニンニクで煮込み、数種類のスパイスを混ぜ、肉のうま味を引き立てながら癖のない後味に仕上げた。トマト煮込みはシカ肉とトマト、香味野菜を煮込み、素材のうま味が溶け合い、親しみやすく奥行きのある味にした。
開発のきっかけは昨年7月ごろ、同社の従業員、飯田友佳子さん(35)らメンバーが「ジビエって、自然と生きる力を取り戻す感じがするよね」と話したこと。東京都内のジビエ料理店で、町春日のシカ肉処理場「むかわのジビエ」代表の本川哲代さん(52)を紹介してもらった。
飯田さんたちは同年12月、むかわ町を訪れ、本川さんから狩猟で銃のみを使い、肉を痛めないよう首を狙って仕留め、1頭ずつ丁寧に身をさばいていることを教わった。シカ肉を試食した際、臭みがなく、おいしさに感動した。
同社から本川さんにメールや電話で複数回連絡して試作品への意見をもらい、初の缶詰「ちきゅうジビエ」が完成した。CFでは商品の個数によって7200円から2万4000円で販売しているが、購入申し込みが相次いでいる。
同社は、CFが成立した場合、販路拡大を検討している。開発を進める中で、町内でエゾシカによる食害など一次産業に影響を与えていることを知り、担当者は「シカを取り巻く環境、人間と動物の関係性などバックストーリーも伝えたい」としている。
商品に必要なシカ肉の供給量は約100㌔で、本川さんは他のハンターと協力して肉の確保に努める。本川さんは「とてもおいしい缶詰ができた。食べる人に山に生きる動物や命を食べることについて、少しでも考えてもらうことを願っている」と話した。
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