諏訪湖御神渡り観察 8季連続「明けの海」 長野県

今季の観察を振り返り、「明けの海」を宣言する八剱神社の宮坂清宮司
諏訪湖の御神渡り(御渡り)観察を続けてきた長野県諏訪市小和田の八剱神社は「立春」の4日、今季の諏訪湖も御神渡りの発生がない「明けの海」であるとの判定を下した。氏子総代らがそろっての観察はこの日で一区切り。この冬で「明けの海」は8季連続となり、室町時代に記録が残る歴代最長に並んだ。
まだ朝日の昇り切らない午前6時30分、同市豊田の舟渡川河口に集まった神社関係者らは、いつもより多くの見物客やカメラに囲まれながらも普段通りの和やかな雰囲気で観察を始めた。寄せ氷は連日の陽気で湖岸から15メートルほどにまで縮んでおり、沖には穏やかな波が立っていた。氏子総代らは一回一回に思いを込めるように氷斧を振り下ろし、採取された寄せ氷は厚さ18センチほど。気温は氷点下8.0度、水温は2.5度だった。
宮坂清宮司(75)は観察を終え、湖周に生えていた木の枝を手に「誰が教えたわけでもないのに、つぼみは広がろうとしている。春の事触れですね」としみじみ。「残念ながら御渡りを拝観することはかないませんでした。本格的な冬の訪れを感じることがないまま、春を迎えようとしています」と宣言した。
二十四節気の一つ「小寒」の1月5日に始まり、1カ月にわたって続けられてきた御神渡り観察。26日には3季ぶりの全面結氷が実現するも、その後に氷が大きく広がることはなかった。
岡崎広幸大総代(64)は「今年はあと数歩というところまで来たんですが…残念であります」としつつ、氷上での観察がかなったことは「忘れられない思い出」と笑顔。「観察を通じて絆が生まれた。(気温の)マイナスは大歓迎ですけれども、私たちにとってマイナスなことは一つとして無かったと思います」とすがすがしそうな表情で振り返った。
今後は観察総代の伊藤武志さんと矢島伸一さんらが氷の行く末を見届け、14日に奉告祭を執り行う。宮坂宮司は「今年が『明けの海』であったことをしっかりと御渡帳にとどめ、100年後の人たちに伝えていきたい。それが歴史を継承していくことだと思う」と前を向いていた。
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