災害時に指さしで意思伝達 耳の不自由な人向けに「支援シート」 長野県伊那市の手話サークル

伊那市の手話サークル「あおいそら」が作成した「指さしコミュニケーション支援シート」
長野県伊那市の手話サークル「あおいそら」は、耳の不自由な人たちが避難所でスムーズに情報収集、意思疎通できるよう支援するための「指さしコミュニケーション支援シート」を作成した。上伊那聴覚障害者協会の協力を得て編集。困り事や体調などを聞くシートを使い、イラストや文字を指さして現状や意思を伝えることができる。市の指定避難所21カ所に1部ずつ置くため、支援シート21部を作り、筆談などが対応できると知らせるポスター21部も合わせて用意した。
同サークルは同市山寺の市福祉まちづくりセンターを活動拠点とし、現在、上伊那地域の会員24人が所属。週1回、聴覚障がいや難聴がある会員と話しながら手話を学んでいる。学校や保育園への出張講座、一般向けの体験講座、県内のイベント参加などを通じて障がいへの理解と手話への興味を深める活動を長年続けている。
支援シートは近年増えている災害を受けて、耳が不自由な人が災害時に困らないようにと市危機管理課に相談し、作成を決めた。赤い羽根共同募金の助成金を活用。2025年8月からサークル内で案を出して構想を膨らませ、10月から本格的に編集に取り掛かった。実際の現場で使いやすいようにと上伊那聴覚障害者協会の会長や副会長、聴覚障がいのあるサークルメンバーらにアドバイスをもらい、修正を重ね、12月に完成させた。全15ページ、A4判カラー刷り。国に申請し、聞こえない人や聞こえにくい人への配慮を示すマーク「耳マーク」を支援シートとポスターに記載した。26年1月に市に渡し、市を通じてそれぞれの指定避難所に設置してもらう予定。
山崎一子会長(64)=南箕輪村=は「災害時に使うものなので使われないのが一番。でも、これをきっかけに聴覚障がい者や難聴者への理解が広がり、手話への興味を持ってもらえたらうれしい」と話した。
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