駒工人工衛星プロジェクトの4人 東大木曽観測所を訪問 長野県

東京大木曽観測所の高橋助教(右)と「てるてる」の観測について打ち合わせる駒ケ根工業高校の生徒
駒ケ根工業高校(長野県駒ケ根市)機械科の3年生有志が、代々受け継ぐ手のひらサイズの人工衛星を宇宙に打ち上げるプロジェクトで14日、今年度担当する4人が、打ち上げ後の観測を担う東京大学天文学教育研究センター木曽観測所(木曽郡木曽町)を訪れて研究者と打ち合わせをした。計画では、人工衛星に搭載する発光ダイオード(LED)を地上に向け、あらかじめ書き込んだプログラムによってモールス発光させる。この日は発光テストを行い、最適な観測方法を議論した。
「てるてる」と名付けられた人工衛星は、同校の歴代3年生有志が下伊那郡松川町の精密加工会社や北海道の大学などと協力して製作した。2009年度から始まったプロジェクトは、さまざまな困難を乗り越え、今年度いよいよ打ち上げる。近く宇宙航空研究開発機構(JAXA)に納品する予定で、モールス発光させるためのプログラミングの作成作業は大詰めを迎えている。
「てるてる」が発する光の観測に挑むのは、木曽を含めた国内3カ所の観測所と北海道から沖縄県までの高校20校。各施設名やクラウドファンディングの支援者が寄せた川柳をモールス信号で地球に届ける。
木曽観測所の望遠鏡は、鏡筒の先端にある補正レンズが口径105センチ、下部の球面反射鏡が150センチの大きさを誇り、ゆがみを抑え、鮮明な画像を広視野で撮影できる「シュミット望遠鏡」と、同望遠鏡の能力を最大限生かす広視野動画カメラ装置「Tomo-e Gozen(ともえごぜん)」を運用している。0.5秒ごとに1枚の画像を撮影し、高速で読み出して動画として表現する。
打ち合わせでは「てるてる」の軌道に合わせて望遠鏡を向けるあらかじめの位置を定め、予定軌道を通過する様子を撮影してモールス発光を捉える方針を確認した。続いて「てるてる」を捉える望遠鏡や装置を見学。4人は圧倒的なスケール感に目を輝かせ、撮影技術を支える84枚の高感度センサーなどに見入っていた。
生徒たちの挑戦を支える同観測所の高橋英則助教(56)=木曽郡上松町=は「自分たちが作ったものを宇宙に打ち上げ、地球で観測する素晴らしい挑戦。オリジナルのものづくりと、それが役割を果たすことを体験するのはとても貴重なこと」と語った。
班長を務め、プログラミングの作成も担当する生徒(17)=伊那市=は「こんなにすごい装置を使って観測に協力してくれることをありがたく思う」と話し、プログラムの完成に向け、気を引き締めていた。
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