日々研さんに励む白寿の棋士 設楽囲碁クラブの氏原さん
今月9日で白寿を迎えた設楽町田口の氏原良夫さん(99)は、町内の高齢者でつくる「設楽囲碁クラブ」の最年長棋士として、日々研さんに励んでいる。20日には同町の奥三河総合センターで記念大会が開かれ、会員と碁を打った。

記念大会で「設楽囲碁クラブ」の後藤正敏会長が氏原さんに記念の日本酒を贈った=奥三河総合センターで
1926年同町神田生まれ。地元の学校卒業後、しばらくは警視庁に勤めていた。だが、当時は太平洋戦争真っただ中。空襲と食糧難で生きていくのもやっとの生活を送り、結核に感染して栄養失調になった。そこで療養のため地元に戻ることを選んだ。「配給の米も粗末で食べ物が本当になかった。苦しくて苦しくて」と回想する。
囲碁と出合ったのは、20歳の頃。徐々に病気が回復し、気分転換で散歩に出かけた時のこと。偶然、近所の材木店「小西屋」の主人、原田悟さんに「暇ならちょっと寄ってこいよ」と声を掛けられた。「知り合いではなかったが、きっと落ち込んでいたのを見かねて声をかけてくれたのでは」と感謝する。
原田さんの家で月2~3回、囲碁を習うようになった。初めは右も左も分からなかったが「勝ち筋」を覚えるとはまっていった。その後は、近所の碁打ちを見つけては対戦するように。仕事の合間を縫って、昇段試験にも挑戦し、2002年には会では唯一の七段となった。今も研究を欠かさず行い、年下の棋士でもなかなか勝てない腕前を披露している。設楽囲碁クラブの田辺憲一さん(79)が「闘争心は今も衰えていない。負けず嫌いだね」と驚くほどだ。
さらに元気の源として「今も近くの畑でジャガイモやホウレンソウなどを育てている。体力が衰えないように」と笑った。「相手をしてくれる仲間がいることはありがたい。これからも棋力に磨きをかけていきたい」と意欲をみせた。

碁を打つ氏原さん=設楽町の自宅で
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