徳之島世界遺産センター運営で協定 環境省と地元3町 自然・文化の発信拠点に

協定書を手に笑顔を見せる沖縄奄美自然環境事務所の北橋義明所長(左から2人目)と3町長=17日、鹿児島県徳之島町役場
環境省沖縄奄美自然環境事務所(北橋義明所長)=那覇市=と徳之島世界遺産センター管理運営協議会(会長・高岡秀規徳之島町長)は17日、鹿児島県徳之島町役場で同センターの管理運営に関する協定書の締結式を開いた。北橋所長と島内3町長ら関係者約20人が出席。12月オープン予定の同センターの運用へ向けて連携を固め、徳之島の自然や文化の発信拠点としての活用に期待した。
徳之島町花徳に整備中の同センターは木造平屋建てで延べ床面積は449・78平方メートル。エントランスホール、展示スペースのほか、トイレ、ベビールームなどを設ける。既に建物は完成しており、今後は運用開始へ向けて展示物などの準備を進める。
同協議会は島内3町、同省奄美群島国立公園管理官事務所、県奄美世界自然遺産室の代表計5人で構成。会長は徳之島町、天城町、伊仙町の順で各町長が輪番で務める。任期は3年。同センターの運営スタッフとして3町の職員各1人ずつが出向するほか、展示企画などの経験がある人材2人を任用する。
締結式で高岡会長と協定書を取り交わした北橋所長は「素晴らしい自然環境や生物多様性だけでなく、それらが手の届くほど近くにある徳之島ならではの人々の暮らしや文化にも触れられる施設を目指す。情報を発信するだけでなく、世界遺産の価値を次世代に引き継いでいくための拠点として活用してほしい」と期待した。

徳之島世界遺産センターのイメージ図(環境省徳之島管理官事務所提供)
同センター敷地には徳之島初の道の駅「とくのしま」も併設され、同センターとの相乗効果による観光振興や地域活性化にも期待が寄せられている。祝辞の中で高岡会長は「あくまでも自然を保全するための自然遺産登録であることを肝に銘じ、関係機関と連携して環境の保護に努めていきたい」と自戒を込めた。
2022年7月から運用開始している奄美大島世界遺産センター(奄美市住用町)との差別化について環境省は「奄美大島のセンターはパノラマ映像やジオラマを活用した『シアター型』。徳之島のセンターは施設内のソファーやテラスでくつろぎながら徳之島の自然や文化を味わえる『リビングミュージアム』を目指したい」と構想を述べた。
大和村が整備を進めているアマミノクロウサギ研究飼育施設(仮称)のように希少野生動物の保護や治療、生体展示などを実施する可能性について北橋所長は「法的には可能だが実現へのハードルは高い。現在のところ徳之島のセンターでは行わない」と回答した。
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