日本一オオカミの本がそろう場所に 古本屋カフェに「オオカミみゅーじあむ」オープン

古本屋カフェの店内に設けられる「熊野の森オオカミみゅーじあむ」(和歌山県田辺市本宮町で)
和歌山県田辺市本宮町本宮にある古本屋カフェ「kumano森のふくろう文庫」(安原克彦さん経営)内に30日、日本で絶滅したオオカミの復活を目指している「日本オオカミ協会」(静岡県)がパネルや書籍を展示する「熊野の森オオカミみゅーじあむ」がオープンする。初日には記念講演会も開催。関係者は「蔵書を増やし、日本で一番オオカミの本がそろっている場所を目指す」と意気込んでいる。
日本オオカミ協会は1993年の設立。オオカミの絶滅によってシカやイノシシが増加しており、壊れた生態系を修復するためにはオオカミを再導入する必要があるとして、要望陳情や普及教育、調査研究といった活動に取り組んでいる。
日本オオカミ協会のメンバーで「みゅーじあむ」の館長を務める大槻国彦さん(54)=奈良県十津川村=によると、協会では以前からオオカミについて広く知ってもらうための場所を設けたいとの思いがあり、友人で大学の先輩でもある安原さん(60)=本宮町下湯川=に協力を依頼。協会としては初めて常設の「みゅーじあむ」を設けることになった。
店内では、オオカミが生態系の頂点に位置する存在であることやオオカミのいない生態系でシカが増え過ぎて森林破壊が進んでいること、オオカミがカナダから再導入されて自然が再生したというアメリカのイエローストン国立公園の事例などをパネルを使って紹介。関連グッズを販売するほか、オオカミについての書籍を閲覧したり、購入したりできるようにする。
安原さんは「本屋は興味や知識をもう一歩前に広げる場所。オオカミについてもそういう場所になれば」。大槻さんも「オオカミは家畜を襲うことはあるが、基本的に人は襲わない。今の日本の生態系にとって必要な存在であることを、多くの人に知っていただくきっかけになればうれしい」と話している。
30日午前10時半~正午、日本オオカミ協会の丸山直樹会長と大槻館長によるオープン記念講演会がある。毎週日曜には、大槻館長らが展示について解説する予定。
森のふくろう文庫があるのは熊野本宮大社の裏手。開館時間は午前10時~午後6時で、不定休。協会ホームページ(https://japan-wolf.org/)から、割引券などが付いたチラシをダウンロードできる。
問い合わせは、森のふくろう文庫(090・9247・9407)へ。
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