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劇団群島36年ぶり公演 名瀬、米軍統治下の刑務所描く

米軍統治下の奄美の刑務所に焦点を当てた劇団群島の舞台=23日、奄美市名瀬

 県立大島高校演劇部の出身者らを中心に1970年ごろ発足し、88年を最後に活動を中断していた劇団群島(森和正代表)の36年ぶりの公演「格子なき牢獄~ケンムンは見ていた。米軍政下のある取組~」が23日、奄美市名瀬のアマホームPLAZA(市民交流センター)であった。米軍統治下の奄美の刑務所を題材にした作品。密航などで捕まった人々の収容生活や、受刑者らに同情的だった当時の刑務所長の思いを表現した。

 同劇団の活動再開は同センターの開設がきっかけで、奄美群島の日本復帰70周年に合わせて公演を計画。80年代に活動していた団員らが中心となり、2022年に新メンバー募集を始めた。

 「格子なき牢獄」は、旧名瀬市根瀬部に設置された郊外作業所が主な舞台。密航やヤミ商売、米軍が禁止する思想的な活動などで処罰された人々が収容され、重労働に従事していた。

 役を演じた団員9人と県立奄美高校郷土芸能部員8人、踊りや歌で舞台に花を添えた根瀬部八月踊り保存会や合唱団「クール・ド・ナチュール」メンバーなど総勢約60人が出演。約200人が来場し、劇に見入った。

 劇では、郊外作業所での塩づくりなどの労働や地域住民との交流の物語が、ケンムンの語りに沿って進行。古里で戦争が続く朝鮮半島出身者の苦悩や、刑務所長の自由な管理体制に基づく少年受刑者への教育、職員と受刑者との信頼関係なども描いた。

 日本復帰の知らせを喜ぶ受刑者たちに続き、刑務所長が「きょらの心できばれよ!」と奄美の発展に期待する最後の場面では、団員らの熱演に会場から大きな拍手が鳴り響いた。

 鑑賞した中原政廣さん(74)=同市名瀬=は「実際に当時の刑務所に収容された人と話したことがある。あまり知られていない奄美の深い歴史を劇で取り上げるのは素晴らしい。感動して涙が出た」と話した。

 受刑者役で出演した奄美高校1年の中山心さん(16)は「初めての経験で緊張したが楽しめた。米軍統治下の刑務所については劇を通して初めて知り、勉強になった」と振り返った。

 脚本を手掛け、自ら刑務所長役を演じた森代表(71)は「『きょらの心』で刑務所管理を行った所長の思いを伝えた。復帰当時を経験した人が少なくなる中、演劇という形で分かりやすく奄美の近代史を継承できたら」と語った。

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