伊能忠敬宿泊時、贅尽くした献立 下諏訪宿本陣岩波家が再現 長野県下諏訪町

下諏訪宿本陣に残されていた献立を参考に再現された伊能忠敬宿泊時の料理
長野県下諏訪町にある下諏訪宿本陣岩波家は21日、同本陣に残されていた古い献立表に基づき、江戸時代に日本全国を測量した伊能忠敬(1745~1818年)が1809(文化6)年に同本陣に宿泊した際の料理の一部を再現し、報道陣に公開した。岩波尚宏当主は「当時としては贅(ぜい)を尽くした献立。再現を機に観光客に“江戸食”を楽しんでもらうなど、観光振興になれば」と話している。
献立表は何年に、誰に提供したか書かれておらず、「九月二十四日」から「九月二十七日」までの日付と、品書き、材料だけが墨書されたもので、当家には“重要な書簡”として保存されてきた。地域住民有志らでつくる「岩波家を永遠(とわ)に守る会」(会員18人)のメンバーが「高貴な人のための献立では」と、「献立再現プロジェクト」を昨年4月にスタートさせた。
代々受け継がれている江戸初期からの宿帳と照らし合わせたところ、この期間に幕府の命を受けた伊能忠敬を筆頭とした測量隊18人が本陣に宿泊し、諏訪湖や諏訪地方の村々の田畑を測量していたことが判明。伊能忠敬研究会(東京都)に照会したところ、忠敬が宿泊した際の献立だと確定した。
献立表には4日間の朝食と夕食のメニューのほかに、測量に携帯したと思われる「弁当」の記述もあった。献立の再現は一般社団法人和食文化国民会議顧問で元実践女子大学教授の大久保洋子さんに依頼。今回は本陣到着時に提供した「雑煮」と最後の夕食の「大鰻(うなぎのかば焼き)」「茶わん蒸し」「唐茶(お酒)」の菓子(肴・さかな)の「卵黄のみそ漬け」など10品を再現した。
調理は本陣の近くにある飲食店「二十四節季神楽」オーナー料理人の武居章彦さんが当時の調味料で仕上げた。岩波当主は「今回は一部のみで、いずれは弁当も再現してみたい。本陣だけでなく、下諏訪宿全体で江戸食をキーワードに観光につなげたい」と話している。
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