諏訪湖クロモ大量発生 高校生ら刈り取り

諏訪湖で大量発生したクロモを刈り取る高校生ら
下諏訪町漕艇場周辺の諏訪湖で沈水植物のクロモが大量発生し、水面に届くほどに成長しており、ボートや船の航行に支障をきたしている。ボートのオールや船のスクリューに絡まってしまうためだ。同漕艇場では来月半ばに大会が相次ぎ開かれる。予定通り開催できるよう、関係者が刈り取り作業を続けている。 クロモが目立つようになったのは今月上旬ごろから。オールに絡まると、ボートのバランスが崩れてしまう。諏訪湖で長く中高生のボート競技を指導している岡谷南高校漕艇部の浜勝彦顧問(52)によると、オールが思うように扱えないと、転覆後のボートを起き上がらせることが困難で「特に経験の浅い生徒にとっては命にかかわることもありうる」とし、部員の安全確保に例年以上に神経を使っている。 同漕艇場では9月10日に第36回下諏訪レガッタ、同16日の県高校選手権新人大会の開催が予定され、早朝は大会に向けた練習で漕艇場に集まる人も多い。町漕艇協会は安全と競技環境を確保するため23日から早朝の刈り取り作業を始めた。 長さ約4メートルの鉄製の道具の両端にくくりつけたロープを岸で引っ張る「地引き網」のような方法や、熊手で刈り取っている。西村和幸協会長(67)は「大会を目標に頑張っている人がたくさんいる。レースや大会日程に支障がないよう、何とか除去しなければ」と語った。 25日夕は岡谷南高校漕艇部の部員10人が同協会施設部の久保田一司さん(72)の指導で”地引き網”方式による刈り取りに励んでいた。久保田さんは40年近くコース管理を担当してきたが、「こんなことは初めて」とこぼした。 県水産試験場諏訪支場の伝田郁夫支場長(58)によると、クロモは従来、諏訪市豊田沖から岡谷市湊沖などに群落があったが、昨年から諏訪市大和、下諏訪町高木、高浜、漕艇場周辺などで目立つようになったという。「繁茂した理由や群落場所が増えたり、移ったりした理由ははっきりしない」という。クロモは多年草で在来種。茎が弱いが、折れたり、ちぎれたりしてもそのまま枯れずに再生する力が強い特徴がある。
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