能代工業団地進出の「中国木材」 工場建設工事着々

中国木材の「加工・集成材工場」の基礎杭打ち工事が行われている能代工業団地(能代市扇田)
製材最大手「中国木材」(広島県呉市)は、能代工業団地(能代市扇田)で来年4月に稼働する「加工・集成材工場」の建設に着手した。ボーリング調査を終え基礎の杭(くい)打ちを進めている。同1月に稼働する「製材工場」の大きな外観も姿を見せている。現在は約250人の作業員が従事し、周辺はダンプなど関係車両が頻繁に行き来している。工事は機械搬入をはじめ事務所の建設などが重なる7、8月にピークを迎える見込み。
「能代工場」は、米代川流域などで調達した秋田杉丸太を半製品にする製材工場、さらに製品に仕上げる加工・集成材工場、製品を保管する製品棟をはじめ、原木置き場、天日乾燥場、乾燥釜、製造過程で出た端材を燃やして発電するバイオマス発電設備などを四つのエリアに分けて整備する。原木使用量は年24万立方㍍を計画。原木使用量が年70万立方㍍の宮崎県日向工場に続く基幹工場に位置付ける。投資額は286億円。昨年3月に能代工業団地の分譲地約30㌶を取得し、同4月から工事が行われている。
加工・集成材工場は鉄骨造り平屋建てで、建築面積約5万平方㍍。幅232㍍、奥行き215㍍、高さ12㍍。団地内の製材工場で作った半製品を製品に仕上げて出荷する。引き板材「ラミナ」を張り合わせた集成材や無垢(むく)製品を製造し、含水率や強度なども測る。加工・集成材エリアには同工場のほか、事務所、製品倉庫、バイオ発電設備、乾燥釜、天日乾燥場などを備える。
加工・集成材工場の工事は昨年12月に着工し、現在基礎の杭打ちが進められている。バイオ発電用の燃料となる木質チップやおがくずを保管する燃料倉庫の杭打ちも同時進行で行われている。燃料倉庫の建設は五洋建設(東京)が工事を請け負った。
昨年4月に着工した製材工場も外観を現してきた。鉄骨造り平屋一部2階建てで、幅300㍍、奥行き100㍍、高さ12㍍。工事の進捗(しんちょく)率は2月末時点で66%。加工・集成材、製材両工場ともに施工は東亜建設工業(東京)。
市内の施工業者は事務所と社宅の建設が大森建設、丸太を品質ごとに分ける選別作業は能代運輸が担う。社宅は大森建設が30世帯1棟を同市昇平岱の空き地に建てる予定で、状況を見て増設する。原木の集荷は10月にも開始し、最高級のA材より質が落ちるB材をメインに扱う。
能代工場では、従業員を操業5年で250人まで増やし、うち210人を地元採用する方針。製材工場が稼働する来年1月時点で作業員60~70人、加工・集成材工場が稼働する同4月には100人が必要だとし、現在まで19人を内定、20人を採用した。
石橋正浩生産本部長兼経営企画本部長は「高卒の初任給(基本給)20万円や福利厚生面などで訴求したり、求職者が200人以上いる大館でも求人活動を強化するなどし、稼働まで何とか人員を確保したい」と話している。
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