育てた子牛を初出荷 就労支援施設が繁殖に挑戦 徳之島

「どぅどぅ」の職員、利用者と出荷を控えた子牛=2日、鹿児島県伊仙町喜念
鹿児島県徳之島町の就労継続支援施設「どぅどぅ」は3日、農福連携で取り組み育ててきた子牛を初めて競りに出荷した。買取価格は平均を下回ったものの同施設管理者の仲昭吉代表(46)は「島内で他にない試みなのでこれが第一歩。障がいのある方が楽しく働ける場として、今後は採算性向上も図っていきたい」と述べた。
同施設は障がい者が自分らしく働ける環境を提供する目的で2021年に開所。「どぅどぅ」は徳之島の方言で「自分自分」の意味。現在、約20人の利用者が通所して農作業や清掃などの作業を請け負っている。
施設では動物と接するアニマルセラピーも兼ねて牛の繁殖に着手。21年度に雌牛6頭を購入し、利用者らが牛舎の掃除や餌やりなど世話を重ね、現在までに3頭の子牛が生まれた。
初競りに出されたのは昨年6月に生まれた「さくらここ」。2日は世話をしてきた利用者が伊仙町喜念にある牛舎を訪れて手塩にかけて育ててきた子牛との別れを惜しんだ。
利用者の山田和弘さん(66)=同町亀津=は「かわいがっていたからいなくなるのは寂しい」と別れを惜しみ、山口一豊さん(57)=和泊町出身=は「優しくて欠点のない牛。高値が付いてほしい」と期待を込めた。
実家の牛舎を提供して協力している同施設職員の山口康幸さん(43)は「利用者それぞれが分担して楽しみながら掃除や餌やりなど頑張っている。おかげで健康な子牛が育った」と利用者をねぎらった。
仲代表は「利用者が楽しく働ける場とすることを第一に、今後は母牛を10頭ほどまで増やして安定出荷を目指したい」と目標を語った。次回は4月に子牛1頭の出荷を予定している。
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