
観光客でにぎわった昨季の富士見パノラマ(写真上)と富士見高原(写真下)。2大リゾートからの町内周遊を促す出張観光案内所を試行する
長野県富士見町と町観光協会は今年度、富士見パノラマ、富士見高原の2大リゾートで、協会職員を配しての「ふじみ出張観光案内所」を試行する方針だ。大型連休明けから両リゾート来訪者(チケット購入者)への配布を再開する「周遊割引クーポン券」の事業と連動。対面によるきめ細かな対応で、券が使える飲食店などの店舗や施設のほか、さまざまなスポットへの周遊を促して滞在時間と観光消費額の増加を狙う。
5月12日に予定する協会の理事会に諮るなどした上で実施する。割引クーポン券は町内の約60店舗・施設で使える300円券。現在は新型コロナ対策の人流抑制で休止しているが、町は大型連休明けの5月9日から配布を再開する方針を示している。ゴンドラや天空カートのチケット購入者に配り、5万枚が換金されるまで続ける。
配布期間中の土日曜日と祝日に、日替わりで両リゾートに開設する方針。テントブースを置き、協会職員が遊びや体験、食事、土産、温泉などの相談に応じ、両リゾートからの次の行き先や周遊コースを提案していく。
協会職員は3人おり、通常はJR富士見駅前の町観光案内所で業務に当たる。出張日の同所の運営方法は現在検討中だが、転送電話でどこにいても問い合わせに対応できる体制は既に整えたという。
町は昨年度、3県民を対象に実施した2大リゾート一部施設の無料開放に併せて同様のクーポン券を配布。3万1348枚が町内の店舗・施設で使用され、券利用の客単価を700円とした場合でも約2200万円の町内消費効果を生んだと試算する。
町の年間観光客数は約80万人だが、首都圏に近い立地もあって日帰りが中心で、平均滞在時間が短いことが課題という。町産業課は「感染状況を見ながらの試行、運用になるだろうが、2大リゾートでのきめ細かな案内で町内周遊を一層促進し、大きな効果をもたらしたい」としている。
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