
御柱祭の最後を飾った建て御柱で徐々に立ち上がる一の柱=三輪神社
「伊那御柱」と称される長野県辰野町内3神社の御柱祭は最終日の25日、三輪神社と宮木諏訪神社で建て御柱が行われた。23日に開幕し、コロナ禍で試行錯誤しながらも氏子が一致団結した大祭。山出し、里曳きを経て各神社へと曳き着けられた柱が社殿四隅に建てられ、3日間にわたった熱き祭りに幕を下ろした。
三輪神社はコロナ対策で里曳きを23日のみとし、24日は冠落しを実施。25日の建て御柱は一の柱から順番に行われ、氏子を乗せた柱と滑車を通してつながるワイヤを巻き上げ、柱が垂直になるまで慎重に立ち上げた。
目通り周囲が2メートルを超える最も大きな一の柱が立ち上がると、自然と境内は拍手に包まれた。セレモニーでは、柱に乗った氏子が大きな扇をてっぺん付近で広げてテープをまき、感謝の気持ちを込めた幕を垂らした。宝投げも行った。
柱の一番上に乗る「華乗り」を初めて務めた下辰野御柱青年会常任委員長の小澤剛志さん(52)は「通常ではない御柱祭。建て御柱だけでもいつも通りにできるよう安全には十分気を使って準備してきた。無事建てることができてホッとした」と大役を成し遂げた充実の表情を浮かべていた。
一方、宮木諏訪神社は23日に山出しを行い、24日の里曳きで4本の柱を神社に曳き着け、25日に建て御柱を実施。一の柱から順番に行い、重機を使って社殿の四隅に柱を建立。氏子の拍手と歓声でフィナーレを飾った。
今回の伊那御柱は、新型コロナウイルス感染防止対策で初めて尽くしの異例の御柱祭となったが、各神社の祭関係者は一様に「氏子の協力で無事終えることができた」と感謝を口にしていた。
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